北海道の起業家・経営者団体EO Hokkaidoは2024年1月10日、EZOHUB SAPPORO(サツドラホールディングス本社ビル2階、札幌市東区北8条東4丁目1-20)で「EO Hokkaidoインキュベーションピッチコンテスト」を開催した。大賞には、ヴィーガン&グルテンフリー対応スイーツ製造・販売、TREASURE IN STOMACH(札幌市中央区)代表取締役の柴田愛里沙氏、特別賞(次点)にはAIマッチング型就職支援サービスのエス・イー・ジャパン(札幌市中央区)代表取締役の赤坂武道氏が選ばれた。(写真は、大賞を受賞したTREASURE IN STOMACH代表取締役・柴田愛里沙氏)

 EOは、世界61ヵ国に約220チャプターがあり、1万7500人以上の会員がいる起業家組織。EO Hokkaidoは、2022年7月に北海道で誕生した起業家・経営者団体で、「起業家の力を結集して、北海道の産業と暮らしの質をグローバルナンバーワンにする」をビジョンに掲げて活動している。北海道の起業家を育成するプログラムも行っており、EO Hokkaidoインキュベーションピッチコンテストもその一環。

 今回は、インキュベーションプログラム第2期生として参加している18人の中から、事前審査を経て6人が登壇。1人7分間のピッチを行い、会場に集まった約60人が審査員となって、革新性、パッション、実現性、ニーズを基準にQRコードを読み込んで投票を行った。

 大賞を受賞したのは、TREASURE IN STOMACHの柴田氏。柴田氏は、「私たちのサービスが広がれば広がるほど、既存の店舗や飲食店など、どこでもヴィーガン、グルテンフリー、アレルギー対応の飲食提供が普通になっていく。市場を大きく創発するポジション取りをすることで、社会の課題を解決していきたい」と話し、2024年は北海道以外にも進出、京都や福岡で事業を拡大し、2025年に黒字化、2026年に国内シェア1位を目指すとしている。

(写真は、特別賞を受賞したエス・イー・ジャパン代表取締役・赤坂武道氏)

 特別賞はエス・イー・ジャパンの赤坂氏が受賞。赤坂氏は、「大学で18年間学生の就活サポートを行ってきた経験を生かし、大学生の就活、企業採用のミスマッチを解消することをミッションに起業した。AIマッチング型就職支援サービスを普及させ、3年以内に売り上げ5億円を目指す」と話した。

 EO Hokkaido2期目会長で今回のピッチコンテスト審査委員長を務めた富山浩樹氏(サツドラホールディングス社長CEO)は、「北海道に起業家が少ないのは、見る背中が少ないことも一因。今回のピッチコンテストに登壇した起業家の方たちのチャレンジは、確実に周りに影響を与えている。チャレンジする起業家が続くように盛り上げていきたい」と話していた。なお、大賞を受賞した柴田氏は、2024年5月20日に行われる全国大会に出場する。


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