レバンガ北海道(札幌市厚別)とコープさっぽろ(本部・同市西区)は2025年8月25日、バスケットボールを通じた子どもたちの健全な成長と地域貢献活動の推進、未来の北海道を担う世代を育てていくことを目的に、包括連携協定を締結した。(写真は、2025年8月25日に行われた包括連携協定締結式。左から、レバード、レバンガ北海道・小川嶺会長、折茂武彦社長、コープさっぽろ・大見英明理事長、トドック)
レバンガ北海道は、2025年6月に新オーナーとしてタイミー(東京本社・東京都港区、北海道支社・札幌市中央区)の小川嶺代表を会長に迎え、新体制をスタートさせた。小川会長は、子どもたちの未来を考え、子どもたちとどう向き合うかを強く志向しており、子育て支援で実績のあるコープさっぽろと連携協定を締結、「互いのアセット(資産)を用いながら、北海道がもっと豊かになることを考え、長期にわたってさまざまな取り組みをしていく」(小川会長)ことにした。
レバンガ北海道とコープさっぽろの今回の包括連携協定が実現したのは、小川氏とコープさっぽろ大見英明理事長の出会いがきっかけになっている。タイミーは、多くの小売企業と取り引きがあるが、コープさっぽろは、今年6月に行った取引先親睦団体「生協会」の講演に小川氏を招いた。小川氏と大見氏は、食事を介して互いの組織運営について意見交換。そうした中で、小川氏は「北海道に根付いた事業を通じて、地域、組合員とどう向き合っていくかを深く考えられていることが分かった。とりわけ、絵本がトドックやランドセルカバーの配布など、未来の子どもたちと向き合う方向性、具体的取り組みは、他の小売業と明らかに違う。子どもたちに向き合う覚悟と実績は、まさにレバンガ北海道が目指していく世界観と合致した。唯一無二の道内事業者であるコープさっぽろと共に歩んでいきたいと(包括連携協定締結を)決めた」と話した。
大見理事長は、「北海道のバスケットボール人口の裾野が広がることに貢献できるほか、子どもたちが健康に成長していく場と機会を一緒に提供しきたい」と語った。具体的には、①選手による指導体験教室の開催や子ども向けホームゲーム観戦招待②道内ミニバス少年団を対象にした「レバンガジュニアカップ」の開催③道内33ヵ所のトドックステーションに幼児用バスケットゴールを設置、学童保育「トドックキッズクラブ」に屋外バスケットゴールを設置④レバンガ子ども食堂とコープ放課後キッチンとのコラボ、「北海きたえーる」でのホットドックコラボ販売⑤「北海きたえーる」での試合時に不使用になったユニホームなど古着回収ーーなど。小川会長は、「トーンは違うが、同じ緑のコーボレートカラーも一つの縁。ただの協定ではなく、深くさまざまなことができると思っている」とした。