札幌の今、解体ノート2025年版⑬中央区北中央区北3条西2丁目「第1カミヤマビル」

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 マチの新陳代謝は、建物の解体・新築が、大きな要素を占める。見慣れた建物が解体され、新しい建物が建設され、マチは生まれ変わっていく。札幌には今、中心部にも郊外にも、数多くの新陳代謝の姿がある。札幌の今を記録する『札幌の今、解体ノート』の2025年13回目は、中央区北3条西2丁目の「第1カミヤマビル」。(写真は、解体工事が進んでいる「第1カミヤマビル」)

「第1カミヤマビル」は、1972年竣工の地下1階、地上9階建て。敷地面積は約326坪(1076・16㎡)。西3丁目通と裏の仲通りにも面しており、立体駐車場を併設したビルだった。地場のビル事業者、山上カミヤマビルの所有だったが、創業者の死去に伴い、相続人を信託受益者とする信託物件になっていた。日本エスコンは、2023年10月末に信託受益権を取得、所有者になっていた。

 日本エスコンは、ビル取得日もそのままテナントを引き継いだが、昨年末までに全テナントが退去。解体工事は、2025年3月17日から始まっている。注文者は日本エスコン、解体業者は本間解体工業(本社・札幌市西区)。解体工事は、2025年8月31日まで続く。

 日本エスコンは、「第2カミヤマビル」と同時に「第2カミヤマビル」(同区北2条西2丁目7)も取得したが、そちらのビルも隣接する「時計台観光ビル」を含めて、解体工事に入っている。こちらは、2025年11月30日に解体を終了する。日本エスコンは、いずれの跡地でも、オフィスビル開発を進める予定になっている。

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