「4pla」から「4PLA」に、ビル名称は「札幌4丁目プレイス」

不動産マーケット情報

 鹿島(鹿島建設、本社・東京都港区)が、札幌市中央区南1条西4丁目1-1で建設しているオフィス・商業複合ビルの名称が決まった。商業施設は「4PLA」(4プラ)、ビルは「札幌4丁目プレイス」とし、いずれも商標登録出願の手続きをしている。竣工は2025年3月、開業は同年春頃を予定している。(画像は、冬期の外観イメージ)

 建設中のオフィス・商業複合ビルは、「4pla」で親しまれてきたファッションビル「4丁目プラザ」の跡地に建設中。大通地区のランドマークでもあったため、大通地区のシンボルとしての性格を大切にしながら、新しさと特別感のある生活を提供したいという想いを大文字表記の「4PLA」に込めた。ロゴマークは、ビル前のスクランブル交差点の「+」とビル前を走る、札幌市電の弧を描く軌道の「ノ」をモチーフに「4」を構成した。

(画像は、「4PLA」のロゴマーク)

 ビル名称の「札幌4丁目プレイス」は、施設コンセプトの『sapporo 4th place~自由な価値観・ライフスタイルを育む新しい活動の場へ~』を実現したいという想いを込めた。ビルは、地下1階から地上3階が商業施設、4階から13階がオフィスの複合ビル。緩やかな凹凸を持つプリーツファサードが、外観の特徴となっている。市民やワーカーなど多様な「新しい活動の場」となることを目指し、1階と3階には、気軽に利用できる共用空間「まちのリビング」を設ける。

 全館に再生可能エネルギー100%の電力を導入、札幌市から「ゼロカーボン推進ビル」の認定を取得した。省エネ性能を向上させ、オフィス部分は「ZEB Ready」(基準一次エネルギー消費量から50%以上の一次エネルギー消費量削減に適合した建築物)認証も取得した。

 商業施設フロアは、地下1階が飲食フロア。さっぽろ地下街ポールタウンに直結した天井高5・5mの大空間とし、7店舗で構成する「ODORiBA(オドリバ)大通バル」(商標登録出願中)を展開。「昼飲みもできるバル街」をコンセプトにした食空間とする。フロアの壁一面には、「4pla」時代の内装材をアップサイクルしたアートを掲示、「4pla」と「4PLA」が、交わる演出をする。

 1階は、物販店舗とまちのリビング「4PLA SPOT」。同SPOTは、札幌市電駅の正面に位置し、カフェスタンドに隣接した空間で、誰もが自由に利用できる。2~3階は物販・飲食フロアとまちのリビングで構成。3階のまちのリビング「4PLA PARK」は壁面、天井に植栽を施し、床一面を人工芝で覆う。また、アート作品や道産木材利用の什器を配置、冬でも公園のようにリラックスできるスペースにする。コンテナ店舗を設けて、思い思いに過ごせるようにする。外周部は、屋外テラスになっている。

 事業主は鹿島建設、設計、施工も同社。敷地面積445坪(1472㎡)、延べ床面積5718坪(1万8905㎡)、鉄骨造・一部鉄筋コンクリート造、地下2階、地上13階建て。地下1~地上3階の商業施設占有面積は532坪(1760㎡)、4~13階のオフィス占有面積は3015坪(9969㎡)。

関連記事

SUPPORTER

SUPPORTER