札幌・大通「4プラ」閉館解体、唯一の地場ファッションビルとして生まれ変われるか

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 1971年9月に建設され、今年で築50年を迎える札幌市中央区南1条西4丁目のファッションビル「4丁目プラザ」が、耐震強度の不足で解体を決めた。同時期に建てられた駅前通の大通からススキノまで並ぶ「4プラ」、「旧中心街ビル」、「旧コスモビル」、「旧エイトビル」の各ビルは全て地場資本のビルだったが、今ではこの「4プラ」のみとなっている。解体後に、再び地場資本のビルとして生まれ変わることができるだろうか。(写真は、2022年1月末の閉館が決まった「4丁目プラザ」)

「4プラ」は、3月31日までに全68テナントに2022年1月末で閉館することを伝えた。テナントとは定期借家契約に切り替えているため、テナントの契約期間がすべて切れるのに合わせて閉館することにした。閉館の原因は、耐震強度不足。耐震補強工事も検討したというが、ワンフロアの工事に1年間が必要で全フロアの工事が完了するまでに10年間を要すために断念、18年には事実上閉館を決めていた。

「4プラ」の土地建物は、運営会社「4丁目プラザ」を含めた地場の地権者8人。以前は24人の地権者がいたが、4丁目プラザが買い取るなどして8人までに集約した。駅前通に隣接する「旧中心街ビル」、「旧コスモビル」、「旧エイトビル」も、かつては地場の地権者が所有していたが、「コスモビル」や「エイトビル」は本州大手資本の所有になり、それぞれ「札幌ナナイロ」、「アルシュ」に名前が変わった。中心街ビルは「ピヴォ」に名前を変えて地場資本が所有していたが、昨年、大阪資本のダイビルが土地建物を買い取った。

 4つのビルの中で、唯一地場資本のファッションビルとして残っているのが、この「4プラ」。最盛期の91年には年商120億円を売り上げ、テナントとして入っていたミナミスポーツはかつて1日で2000万円を売った記録もあるなど、大通の中心的な商業ビルの地位を半世紀にわたって維持してきた。

 閉館後は建物を解体するが、その後の計画は現段階では白紙。コロナによって商業施設ビルの運営は不透明感が増しているが、4丁目プラザは再び地場資本のビルとして生まれ変わり、引き続き大通の顔として、その役割を果たしてほしい。
※2021年4月4日記事一部修正しました。

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