「COCONO SUSUKINO」開業1周年、志村敦史総支配人「来場客数1100万人を超えて非常に好調」

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 東急不動産SCマネジメント(本社・東京都渋谷区)が運営する複合商業施設「COCONO SUSUKINO(ココノ ススキノ)」が、2024年11月30日(土)に、開業1周年を迎える。同年11月21日、同社運営推進本部第2運営部札幌プロジェクト推進課課長で、COCONO SUSUKINO総支配人の志村敦史氏が、COCONO SUSUKINO3階屋内広場で記者会見を行った。(写真は、開業1周年の成果を話す志村敦史COCONO SUSUKINO総支配人)

 COCONO SUSUKINOは、ススキノの玄関口に「昼も眠らない街ススキノへ」をコンセプトに、2023年11月30日開業。ホテル、シネマコンプレックス、飲食・物販53店舗でファーストオープンした。2024年1月には、セカンドオープンとして15店舗がオープン、以降は、段階的に店舗が増え、現在は78店舗で展開している。以下、志村総支配人の発言要旨は次の通り。

「初年度来場客数800万人を見込んでいたが、1100万人を超える見通しで、非常に好調に推移している。地域の方にしっかりと愛される施設を目指すことを掲げ、市内の100万世帯をオールターゲットにした。午前中は高齢者の方々、昼過ぎはベビーカーのお母さま方、夕方は学生、夜は仕事帰りのオフィスワーカーとススキノで働くナイトワーカーなど、特にどの時間帯が想定よりも多かったということではなく、まんべんなく想定以上に、来店いただいていることが好調の要因と考えている」

「平日の昼間は、演歌歌手のミニコンサートなどを行い、金曜日の夜は、ジャズコンサートなどを開催して、夜に強いススキノエリアの新しい楽しみ方も演出してきた。週末は、北海道で活躍しているプロスポーツチームであるコンサドーレやレバンガ、イエロースターズと連携して、スポーツを盛り上げる企画も開催してきた」

「ススキノ繁華街で、安心、安全な施設をつくることも意識した結果、この1年間は大きなトラブルもなかった。インバウンドの利用も多く、シーズンによっては、ホテル宿泊者の半数がインバウドということもあった。道外観光客の入来館も多く、あらためて札幌、ススキノの観光資源のポテンシャルのすごさを感じている」

「これまでは、夜の繁華街のイメージが全国的に有名だったススキノだが、ココノススキノが開業したことによって、『昼間の人出が増えた』、『これまで少なかったカップル、家族連れ、若い女性の姿が増えた』という声を地域の方々からいただいている。ススキノの昼間を変えていこうという社会的課題を少しでも解決する一助になったのではないかと自負している」

「建物は、ZEBready(基準1次エネルギー消費量から50%以上の1次エネルギー消費量を削減した建築物)の認定を受けており、使用する電気は100%再生可能エネルギー。水は、全量地下水を使用しており、環境にやさしい施設となっている。また、飲食店で排出される使用後の排出油についても、全て飛行機燃料の原料となるSAF向けに供給している。今後も、環境負荷の低減に努める」

「北海道の方は、熱しやすく冷めやすいという話を聞くが、2年目を迎えるにあたって、今まで以上に『楽しいな、行きたいな』と思っていただけるような施設になっていくよう、さまざまな企画を実施し、新しいテナントも誘致していきたいと思っている」

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