「西友」から「イオン」転換の第1号店舗となる「マックスバリュ宮の沢店」(札幌市西区宮の沢1条1丁目1-30)が、2024年10月26日にオープンした。「西友宮の沢店」の閉店から1ヵ月経たないうちの早業(はやわざ)転換で、この地域でのスーパーマーケット空白期間を最小限にとどめた。(写真は、2024年10月26日にオープンした「マックスバリュ宮の沢店」)
1999年の地下鉄宮の沢駅延伸開業に伴ってオープンした、ターミナルビル1階に入っていたのが「西友宮の沢店」。同店は、25年間にわたって営業を続けてきたが、西友(本社・東京都武蔵野市)の北海道撤退に伴う全9店舗のイオン北海道への売却で、2024年9月29日に閉店した。
その店舗跡に居抜き出店したのが、「マックスバリュ宮の沢店」。「マックスバリュ」店舗は新設店舗が多いが、2015年2月のいちまる(帯広市)承継や2015年9月のダイエー「札幌円山店」や「グルメシティ」など、スーパーマーケット承継の際には、居抜き出店した例があり、今回は、それ以来となった。
「西友宮の沢店」時代は、単色系の内装や什器類が並び、モノ消費を訴求するMD(販売政策)が中心だったが、今回オープンした「マックスバリュ宮の沢」は、最新の「マックスバリュ」MDを展開、売り場の華やかさなどコト消費を訴求する工夫も見られ、イメージは大きく変わった。また、自身のスマートフォンで精算できる最新のレジシステム「iレジ」も導入、店舗DX(デジタルトランスフォーメーション)の最新バージョンも導入している。
居抜きを含む店舗リニューアルは、工事関係者の働き方改革や冷凍・冷蔵機器類の納入遅延などで、工期が、従来より伸びている。そうした中、3週間ほどで完成形の「マックスバリュ」に仕上げたイオン北海道の店舗開発力に、業界関係者からは、驚きの声も出ている。同店に続いて11月2日(土)には、「イオン札幌西町店」(札幌市西区)を転換オープン、以降は、ほぼ1週間ごとに転換オープンを続ける。なお、当初は、11月16日(土)オープンとしていた「イオン旭ヶ丘店」(同市中央区)は、12月7日(土)に後ずれする。