JR北海道(本社・札幌市中央区)は、同区北11条西18丁目にある旧「桑園社宅」全6棟の解体工事に着手した。およそ1年がかりで解体し、分譲マンションや「ジェイ・アール生鮮市場」が入った賃貸マンションなどを建設、2027年度以降に竣工させる。桑園地区が、大きく変わっていきそうだ。(写真は、解体工事に入った旧「JR桑園社宅」)
JR北海道は、旧「桑園社宅」のうち、一番北側にあるC街区(北12条西18丁目)の社宅1棟を撤去、跡地約698坪(2304・4㎡)を活用して、賃貸マンション「ジュノール桑園EAST・WEST」(全76戸)を竣工、2024年春から入居が始まっている。今回、真ん中のB街区に残っている旧社宅4棟と南側のA街区にある2棟の解体工事に着手した。解体工事の注文者はJR北海道、解体事業者はJR北海道グループの札建工業(本社・札幌市北区)。工期は、2024年4月23日から2025年5月7日までとなっている。
解体後のB街区跡地約1606坪(約5300㎡)には、ミサワホーム北海道(本社・札幌市白石区)とJR北海道が共同で、50戸前後の賃貸マンションとJR北海道フレッシュキヨスク(同・札幌市中央区)の食品スーパー「ジェイ・アール生鮮市場」が入る複合ビルを建設する。A街区跡地約1212坪(約4000㎡)には、同じくミサワホーム北海道とJR北海道が、共同で計100戸前後の分譲マンション2棟を建設する。
JR北海道は現在、旧極楽湯さっぽろ弥生店跡、ホテルさっぽろ弥生跡(中央区北3条西12丁目)の半分の土地を利用して、大京(本社・東京都港区)と共同で分譲マンション建設を進めているほか、残り半分の土地には、商業施設やフィットネスとの複合賃貸マンションを計画している。中央区で、JR北海道の不動産事業が加速していきそうだ。