サッポロビールとポッカサッポロ北海道、2024年北海道エリア事業方針説明会

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 サッポロビール(本社・東京都渋谷区)とポッカサッポロ北海道(同・札幌市中央区)は2024年1月22日、恵庭市戸磯542-1のサッポロビール北海道工場第一会議室で、北海道エリアの2024年事業方針説明会を開催した。(写真は、事業方針発表会のフォトセッション。左からサッポロビール北海道本社代表兼北海道本部長・森本光俊氏、ポッカサッポロ北海道社長・大久保正孝氏)

 サッポロビールの2023年は、「サッポロ クラシック」が全容器計で過去最高の売り上げとなり、「黒ラベル」も販売を牽引、ビール計で前年比109%と伸長、「ラガー」瓶も前年比135%と大幅に伸長した。RTD(レディ・トゥ・ドリンク=缶チューハイなど)も3期連続で過去最高売り上げを達成。基軸ブランドの「濃いめブランド」が120%と牽引し、「男梅サワーブランド」も106%と伸びた。新市場の創造で投入した、ビールジャンルの機能系「ナナマル」は、計画比83%、RTDの食中酒として販売を開始した「シン・レモンサワー」が計画比102%、「クラフトスパイスソーダ」は計画比125%になった。

 以上の結果からビール類は、大瓶換算の1万箱単位で前年比99%弱の4005万箱、RTDは250ml換算の1万箱単位で、1411万箱、116%と市場の市場総需要の伸びと比べても大きく伸ばした。

 2024年の市場全体の予測は、酒税改正により発泡酒②(旧新ジャンル)がさらに縮小する一方、ビールとRTDは前年を超え、業務用の樽も前年を超える予測となっている。ビール類の総需要は、前年比98%弱、2019年比では業務用が戻りきらずに85%程度と予測。RTDについては、103%の伸び、コロナ前比では125%になるとみている。こうした市場予測の中、サッポロビールの販売計画は、ビール類が前年比99%の3969万箱だが、その中のビールは108%、RTDが111%と大きく伸ばす計画を立てている。

 ポッカサッポロ北海道の2023年販売実績は、売上高43・9億円と前年比98%だった。内訳は、家庭用は97%、業務用は飲食店需要が戻ってきているため118%、自販機向け99%になった。その中でもレモン飲料は105%、北海道素材を使った「北海道コーン茶」、「北海道富良野ホップ炭酸水」は168%と大きく伸長した。

 2024年3月11日には、「北海道コーン茶」の自販機用275mlを新発売、525mlと1ℓはパッケージ変更して発売を始める。「北海道富良野ホップ炭酸水」も同日にリニューアル、コアターゲットをホップ関与層ととらえて取り込む施策を展開する。「ポッカレモン」は、調味料のレモンカテゴリーで85%のシェアを持っていることから、レモン総需要の拡大を進める。3~4月にマヨネーズとポッカレモンを1対1で割る「レモネーズ」のサラダ向けプロモーションを実施、5~6月はカゴメ社トマトジュースとのコラボ「トマレモ」、乳業メーカーとのコラボ「レモンラッシー」を訴求する。Ribbonナポリンは、2024年が発売110周年のため、「たのしい時間をシェアしよう。」を年間テーマとして、幅広い販促をかけていく方針。

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