札幌証券取引所は2024年1月16日、同日付で本則市場に上場する、陶器瓦や板金屋根材の製造・販売、新東(本社・愛知県高浜市)の有価証券上場通知書交付式を行った。愛知県に本社を置く企業の札証上場は、スズケン(同・名古屋市東区)に次いで2社目となる。(写真は、有価証券上場通知書の交付式。左から札証・小池善明理事長、新東・石川達也社長)
札証2階会議室には、新東の石川達也社長や札証の小池善明理事長のほか、会員証券会社の札幌支店長、北海道の磯部政志経済部地域経済局長、北海道経済連合会の大橋俊忠理事事務局長、北海道経済同友会の樋口理義専務理事、アンビシャスクラブの浅井一会長(インサイト代表取締役)ら約20人が出席した。
小池理事長は、「製造業の集積地である愛知県の会社が、北海道を新たなマーケットに見据えて札証に新規上場されることを歓迎する。事業拡大や上場企業としての経営改革を目指す新東に対して、当所の持つIR機能の活用を通じて、道内の投資家や株主との対話機会の充実、拡大を応援したい」と挨拶した。
石川社長は、「事業を通じて地域に貢献するよう努めたい。現在は、札幌市白石区に配送センターがあるが、将来は営業拠点を設けて、採用活動も行いたい。札証上場で道内での知名度を上げ、道内の新築、リフォーム市場を開拓していきたい」と話した。
その後、新東の石川社長ら4人が札証の鐘を鳴らし、上田悦弘専務理事の音頭による三本締めで上場を祝った。札証本則市場の上場企業数は52社、アンビシャス市場の上場企業を含めると62社になる。新東は、2001年2月にジャスダック証券取引所(現東京証券取引所スタンダード市場)に上場している。なお、2024年6月期決算予想は、売上高51億円、営業利益2700万円、純利益6500万円となっている。