青函フェリー(本社・函館市)は、函館どつく(同・同)で建造中の「はやぶさⅢ(スリー)」を2024年1月20日(土)の函館発10便(14:35)から就航させる。2000年に就航した「3号はやぶさ」(総t数2107t、旅客定員105人)の代替船に当たる「はやぶさⅢ」(同2997t、同300人)によって、輸送力が大幅にアップする。(画像は、「はやぶさⅢ」就航のPRバナー)
「はやぶさⅢ」の全長は約115m、全幅は約19m、車両積載台数はトラック12m34台、9m2台、または乗用車120台。既存の「3号はやぶさ」は全長101・62m、全幅15・8m、車両積載台数はトラック12m24台、9m3台または乗用車85台のため、輸送力は大きく向上する。
今回の「はやぶさⅢ」就航により、はやぶさシリーズの姉妹船(はやぶさⅢ、はやぶさⅡ、はやぶさ)は300人×3隻体制となるほか、運行便数は「あさかぜ21」を含む全4隻で、青森~函館航路最多の往復16便の運航会社になる。同社では、「青函新時代」を掲げて、青函広域圏の経済、観光の活性化に寄与する。
新造船「はやぶさⅢ」は、従来の船首の形を変えて波の抵抗を軽減しているほか、船尾船底の構造も見直して、津軽海峡の波による揺れを抑えることができるようにした。推進部のスクリューやエンジンは、最大出力時の燃費効率を運航中のフェリーより5%程度向上させた。また、客室に伝わるエンジン音も軽減させている。船内のデザインコンセプトは、青森市にゆかりのある刺し子やりんごの木をモチーフにグラフィック化したデザインを採用している。
同社では、「はやぶさⅢ」就航記念割引として、2024年2月1日(木)出港便から同年3月31日(日)出港便まで乗用車5m未満1万1300円(定価1万7500円、ドライバー1人分含む)などを実施する。