札幌駅北口の不動産開発続く、オフィス、ホテル相次ぎ計画

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 北海道新幹線札幌延伸が2030年度より後ずれする可能性が高まる中、札幌駅北口の不動産開発が衰えを見せていない。京阪電鉄不動産(本社・大阪市中央区)がオフィスビルを、フジタ(同・東京都渋谷区)がホテルをそれぞれ計画するなど、札幌の成長力を見込んだ投資が続いている。(写真は、京阪電鉄不動産が計画しているオフィスビル建設予定地)
(写真は、フジタが計画しているホテル建設予定地)

 札幌駅北口の「ヨドバシカメラマルチメディア札幌」の北側、北区北7条西5丁目で、2つのプロジェクトが進もうとしている。いずれも現在は、時間貸し駐車場として利用されている土地。北7条西5丁目5-1で計画されているのが、京阪電鉄不動産のオフィスビル建設。敷地面積約339坪(1120・18㎡)のうち建築面積として約239坪(790・23㎡)を使って、鉄骨造、地上11階建ての建物を予定しており、延べ床面積は約2265坪(7435・99㎡)、建築物の高さは47・50m。
 着工予定は2024年3月1日頃。建築主は京阪電鉄不動産、設計は鴻池組東京本店一級建築士事務所(東京都中央区)、監理と施工は未定。

 北7条西5丁目16ほかで計画されているのは、フジタのホテル計画。敷地面積約201坪(663・51㎡)のうち建築面積として約125坪(414・83㎡)を利用して、鉄筋コンクリート造、地上12階の建物を予定している。延べ床面積は約1315坪(4339・63㎡)、建築物の高さは41・55m。
 着工予定は、2024年3月1日頃。建築主はフジタの東日本開発事業部、設計、監理はフィルド(札幌市中央区)、施工は未定。札幌冬季五輪の誘致断念や北海道新幹線の札幌延伸が遅れることにより、中心部で予定されている大規模再開発の縮小、延期が表面化している。そうした中でも、2つのような中規模プロジェクトは着実に進んでいると言えそうだ。

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