寿スピリッツ(本社・鳥取県米子市)グループの洋菓子製造販売、ケイシイシイ(同・千歳市)。同社に入社して3年目の二本柳陽花(にほんやなぎ・はるか)さん(25)が催事店長を務めるポップアップショップ「Now on Cheese(ナウオンチーズ)」が、2023年11月8日(水)から同月14日(火)まで、大丸札幌店(札幌市中央区北5条西4丁目7)地下1階イベントスペースに出店する。(画像は、ポップアップショップで初登場の「チーズケーキサンド カマンベール」)
「ナウオンチーズ」は、ケイシイシイが2020年8月から東京などで4店舗を展開するチーズスイーツ専門店。チーズケーキサンドやレアチーズサンドなど、さまざまなチーズの個性を最大限に生かしたこだわりのスイーツが人気。ケイシイシイは、北海道では洋菓子「ルタオ」を展開しているが、昨年7月、「ルタオ大丸札幌店」(大丸札幌店地下1階ほっぺタウン内)が、「ナウオンチーズ」のポップアップショップを展開、東京でしか味わえないチーズスイーツが手に入るとあって、好評を博した。
(画像は、「レアチーズサンド ゴーダ&チェダー」)
菓子の販売に興味があった二本柳さんは、北海学園大学経営学部を卒業後にケイシイシイに入社、「ルタオ大丸札幌店」の配属になり、昨年のポップアップショップにも携わった。「開店直後に長蛇の列ができ、期間中は連日完売が続きました。ポップアップショップを通じて、『ナウオンチーズ』のブランド認知度をもっと高めたいと思いました」と振り返る。
(画像は、「クラシックチーズサンド」アソート」)
その二本柳さんが、今度はポップアップショップの催事店長になって「ナウオンチーズ」の販売責任者になる。今年は新たにカマンベールベイクドチーズケーキをしっとりとしたサブレでサンドした「チーズケーキサンド」(税込み410円)が初登場するほか、ゴーダチーズ、チェダーチーズ、マスカルポーネ、クリームチーズをブレンドしたレアチーズクリームにカシューナッツ、ピスタチオを加え、まったりとしたクリームに仕上げた「レアチーズサンド ゴーダ&チェダー」(同400円)、チーズをチョコレートにしてラングドシャでサンドした「クラシックチーズサンド」2種計18枚のアソート(同1944円)、チーズと生クリームを練り込んだ生地を薄焼きにしたクッキー「ゴーダチーズ&チェダーチーズ」(同972円)も揃える。
(画像は、「ゴーダチーズ&チェダーチーズ」)
ポップアップショップのスペースは、昨年から変わり、地下1階の出入り口付近になる。「百貨店には、購入する商品を決めて来店される方が多いので、出入り口付近でお客さまに足を止めていただくためには工夫が必要です。呼び込みと試食で興味を持っていただけるようにしたい」と二本柳さんは話す。スイーツ専門店は、“待ち”の商売ではなく、“攻め”の商売ということらしい。
今回のポップアップショップの期間中には、チーズの日(11月11日)がある。日本で最初にチーズが作られたのは飛鳥時代の旧暦10月で現在の11月に当たるため、チーズ普及協議会などが、覚えやすいこの日を1992年にチーズの日とした。「北海道には店舗がない『ナウオンチーズ』のチーズスイーツをチーズの日を挟んだこの期間に、ぜひ味わっていただきたい」と二本柳さんはPRする。
販売目標は、と聞くと、「昨年よりも10%以上増やしたいですね」と口元を引き締めた。12月のクリスマスケーキ商戦を控え、「ルタオ大丸札幌店」に活気を呼び込む旗振り役として、二本柳催事店長の役割は大きいものになりそうだ。