札幌副都心開発公社(本社・札幌市厚別区)、イオン北海道(同・同市白石区)、イオンモール(同・千葉市美浜区)の3社は、2024年7月1日から「カテプリ新さっぽろ」の管理運営体制を変更する。「カテプリ新さっぽろ」は、新さっぽろエリアで商業施設が開業して以来、最大級の改装を実施した2016年からイオンモールが管理運営を行ってきたが、来年7月以降は、土地建物保有者である札幌副都市開発公社が管理運営する。(写真は、「カテプリ新さっぽろ」)
新さっぽろの商業施設は現在、札幌市の第3セクター、札幌副都心開発公社が運営する専門店街の「サンピアザ」、「デュオ」、イオン北海道が運営する「イオン新さっぽろ店」、イオンモールが運営する「カテプリ新さっぽろ」の4施設からなる。施設の所有者はいずれも札幌副都心開発公社だが、管理運営はそれぞれが行っている。
2015年9月にイオン北海道が道内ダイエー事業を承継したことを機に、「カテプリ新さっぽろ」(2002年まではプランタン新さっぽろの名称)は、イオン北海道からイオンモールに転貸、管理運営もイオンモールが行うようになっていた。
今回、2024年6月30日で「カテプリ新さっぽろ」の賃借期間が終了することに伴い、賃借人のイオン北海道と札幌副都心開発公社は、賃貸借契約の延長を行わず、「カテプリ新さっぽろ」の管理運営は同公社が直接行うことにした。テナントは、イオンモールとの契約のため、個別に交渉する。「カテプリ新さっぽろ」の名称も変わる可能性がある。なお、「イオン新さっぽろ店」は、継続してイオン北海道が管理運営する。
新さっぽろエリアでは、2023年秋に市営住宅跡のI街区に大和リース(本社・大阪市中央区)が運営する新しい商業施設「BiVi新さっぽろ」が誕生する。同公社は、こうした商業施設のほかにも先行して開業している病院、学校などとも密接に連携、新さっぽろをライフスタイルセンターとして再構築する予定。2024年秋から2026年春にかけて順次リフレッシュする。なお、今年11月のI街区の“まちびらき”に合わせて、同公社は「デュオ1」内に家電量販店を誘致、オープンさせる。