凸版印刷が函館に次世代DX拠点、歴史的建造物「旧大洋漁業函館営業所」にオフィス開設

経済総合

 凸版印刷(本社・東京都文京区)は2023年5月8日、函館市に次世代DX(デジタルトランスフォーメーション)開発拠点「ICTコーボーハコダテ」を開設した。(写真は、凸版印刷が「旧大洋漁業函館営業所」を利用して開設した「ICTコーボーハコダテ」)

 凸版印刷は、DX事業に関して、システム開発部門の体制強化を目的に、2020年4月に長野県上水内郡飯綱町、2021年6月に沖縄県うるま市に、2022年9月に福岡県大牟田市に、2022年12月に広島県廿日市市に開発拠点「ICTコーボー」を開設してきた。開発拠点の拡充によって体制強化を図ると共に、地域の人々や企業との交流による新事業創出、現地の雇用拡大など地域活性化を推進してきた。  

 今回は、5拠点目として函館市に開発拠点「ICTコーボーハコダテ」を開設、DX戦略のシステム開発拠点の拡充と同時にU、J、Iターン希望者の採用による移住者増加、多様な働き方の実現、函館市を中心とする北海道での採用拡大を通じて地域活性化に貢献することにした。開設に合わせて、函館市と凸版印刷は、「協働のまちづくりに関する包括連携協定」を同日に締結した。

「ICTコーボーハコダテ」は、函館市西部地区の歴史的建造物である「旧大洋漁業函館営業所」の外観を生かしてリノベーションしたオフィスとなっている。市が推進する「函館市西部地区再整備事業」でのリニューアル物件として、はこだて西部まちづくRe-Design(函館市)と建築企画山内事務所(同)の協力でリノベーションが実現。市の西部地区の歴史が紡いできた伝統を生かしながら、デジタルによる新しい事業創出を目指す。

 内装は、凸版印刷が提供する空間演出ブランド「expace」が担当、デザイン性と機能性に優れた建装材や最新のセンシング技術などを組み合わせた高付加価値空間で、利用者が心地良く快適に過ごせるオフィスとなっている。フロア面積は約53坪(177・95㎡)、開設時の人数は2人。2028年までに30人規模にする。
 余談だが、大泉潤函館市長の弟で俳優の大泉洋氏は、2023年4月1日から凸版印刷のCMシリーズ「すべてを突破する。TOPPA!!!TOPPAN手続き一括篇」に出演している。奇しくも兄弟で凸版印刷との関わりが、ほぼ同時に進行することになった。

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