北海道SDGs推進プラットフォーム(事務局・コープさっぽろ=本部・札幌市西区)は、海洋プラスチックごみ対策としてマイボトルの利用促進、使い捨てプラスチック製品の使用削減、徹底したリサイクル、河川流域の清掃活動などを行なう「マイボトルエコアクション」をスタートさせた。「クールアース・デー」の7月7日、北海道庁でこの取り組みの正式スタートに伴う会見を開いた。(写真は、「マイボトルエコアクション」の記者会見。左から鈴木直道知事、コープさっぽろ大見英明理事長、ニトリパブリック荒井功社長、凸版印刷我妻康北海道事業部長)

 会見には道知事の鈴木直道氏、コープさっぽろ理事長の大見英明氏、ニトリホールディングス(札幌本社・札幌市北区、東京本社・東京都北区)上席執行役員兼ニトリパブリック(同、同)社長の荒井功氏、凸版印刷(本社・東京都文京区)執行役員東日本事業本部北海道事業部長の我妻康氏が出席した。

 鈴木知事は、「プラスチック製品は私たちの生活に欠くことのできないものだが、プラスチックゴミの海への流出などは世界的な問題になっている。マイボトルは手軽に実践できるリユースの取り組みで、今回の取り組みを通じて海洋汚染を軽減するとともに、石油化学製品の使用量を減らして2050年までに温室効果ガス実質ゼロに繋げたい」と述べ、自身もマイボトルユーザーであることを示した。

 大見理事長は、「SDGsの17の目標の一つが海洋汚染問題だが、これに対する取り組みを実行するのは難しい。海洋にプラスチックゴミが流出してしまうと、マイクロプラスチックに変わり、回収するのはほぼ不可能と言われている。私たちが生活行動を変えることによって、流出を止めていくことが求められている。その行動計画が今回の『マイボトルエコアクション』だ」と取り組みの趣旨を話した。

「マイボトルエコアクション」では、マイボトルが写っている写真を投稿する「マイボトルエコアクション・フォトキャンペーン」を実施、写真1枚につき10円を「マイボトルエコ基金」に拠出して海や川の清掃活動助成金に充てることや、オリジナルボトル1本の販売につき10円を同基金に拠出すること、コープさっぽろ店舗でペットボトル回収機の設置を進めることなどの行動概要も説明された。


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