札幌証券取引所は、同市場の上場会社を対象に「年間功労賞」を創設した。同取引所にはこれまでこうした表彰制度はなかったが、札証を通じて地域経済への貢献や個人投資家の掘り起し機会を提供するなど道内経済の発展に寄与した上場会社を表彰することにしたもの。2月21日に同取引所で第一回の表彰式を行う。(写真は、札幌証券取引所)
同取引所には、これまで表彰制度はなく、新規上場会社の上場通知書交付式が行われる程度だった。
2年前の5月に就任したJR北海道出身の小池善明理事長は、上場基準の見直しやロゴマークを制定するなど、札証の発信力を高める取り組みで成果を上げている。
表彰制度も地域経済の中で札証の存在意義を高め浸透させる狙いの一環で、本則市場(重複上場含む)やアンビシャス市場に上場している会社を対象に1社を選ぶことにしている。
表彰基準は、同所の発行市場や流通市場に顕著な功績があった会社。同所の昨年の売買高、売買代金は2006年以来の活況を呈したが、牽引役となったのがアンビシャス市場に5月に新規上場した北の達人コーポレーション(本社・札幌市)とアキナジスタ(同・東京都、06年8月上場)だった。