J-REIT(不動産投資信託)のグローバル・ワン不動産投資法人(本社・東京都千代田区)が資産の運用を委託している資産運用会社、グローバル・アライアンス・リアルティ(同・同)は、12月7日(水)に札幌市北区のオフィスビル「THE PEAK SAPPORO」の不動産信託受益権を取得する。取得額は170億円。直接還元法による還元利回りは3・6%、DCF(ディスカウント・キャッシュ・フロー)法による最終還元利回りは3・8%。(写真は、札幌市北区にあるオフィスビル「THE PEAK SAPPORO」)
「THE PEAK SAPPORO」(北10条西3丁目23-1)は、旧瑞宝舎跡地を利用して京阪電鉄不動産(本社・大阪市中央区)が2021年6月に竣工させたオフィスビル。敷地面積約772坪(2549・13㎡)、地下1階、地上9階建て、延べ床面積は約3885坪(1万2823・15㎡)。札幌市拠点型総合設計制度の許可を受け、オープンスペースを広く一般に開放して、適切に維持管理することを条件に容積率が、106%に緩和されて建設された。
基準階貸室面積は414坪、有効天井高2700mm、フリーアクセスフロア100mm、レイアウト効率に優れた無柱構造のスペックで、空調は20ゾーンで制御可能な個別空調システムを採用。共用部は、最新オフィスデザインを多数手掛けている世界最大のデザイン会社、ゲンスラー(アメリカ)がデザインを監修した。テナント数は9、2022年3月末の稼働率は69・9%。想定稼働率100%の場合、収益還元法による運営純収益は約6億3200万円。
グローバル・アライアンス・リアルティは、芙蓉総合リース(本社・東京都千代田区)から不動産信託受益権を取得する。信託期間は2032年4月15日までの予定。170億円の土地比率は71・4%、建物比率は28・6%。グローバル・ワン不動産投資法人が、北海道で物件を取得するのは今回が初めて。