北洋銀行は、札幌市が検討しているJR篠路駅周辺の活性化を目指した道路拡幅を睨んで篠路支店(北区篠路3条6丁目)の移転を検討している。具体的な移転予定は決まっていないが、同支店の前を走る横新道が札沼線を跨ぐようにオーバーパス化される見通しのため立ち退きの可能性が強まっていることから検討しているもの。候補地として、横新道西方面の商業集積ゾーンの一角が上がっている。(写真は、移転候補地と目されるゾーン)
札幌市は2002年にJR篠路駅周辺の活性化を目指したまちづくり計画をまとめている。篠路駅周辺は、札沼線が東西を分断するような形で住宅や商業施設が形成されている。
中でも札沼線の東側を南北に走る花畔札幌線と西側を南北に走る北光線までの横新道の間は道路幅が狭く篠路駅周辺活性化の障害にもなっている。
まちづくり計画では、道路拡幅や札沼線のオーバーパス化などが盛り込まれている。オーバーパス化については既に都市計画決定されているものの周辺住民の合意が得られておらず、進んでいないのが実態。
しかし、横新道のオーバーパス化による道路拡幅は、篠路駅周辺活性化には不可欠のため、北洋銀行は移転を視野に検討を始めた。
移転予定地と目されているのが、横新道と北光線が交差する地点にある商業施設内のスペース。現在の篠路支店から約300m西側に当たり、篠路郵便局や北海道銀行篠路支店、北門信用金庫篠路支店など金融機関が集積しているゾーン。
北洋銀行は、「オーバーパス化による道路拡幅が予定されているので移転は検討しているが、具体的には何も決まっていない」としている。