7月10日に行われた第26回参院選北海道選挙区(改選数3)は、自民党現職の長谷川岳氏(51)と立憲民主党の徳永エリ氏(60)が3選し、自民党新人の船橋利実氏(61)が初当選した。(写真は、伊東良孝・自民党道連会長とグータッチをする長谷川岳氏)
(写真は、支持者から花束を受け取った徳永エリ氏)

 得票数は、長谷川氏が59万5033票、徳永氏が45万5057票、船橋氏が44万7232票、落選した立憲民主党の石川知裕氏(49)は42万2392票だった。2016年の前回選挙よりも、長谷川氏は5万3238票、徳永氏は10万4939票減らした。
 トップ当選した長谷川氏と2位当選の徳永氏との票差は13万9976票、徳永氏と3位当選の船橋氏との票差は7825票。徳永氏の当選確実が出たのは、7月11日午前1時を過ぎた頃で、徳永氏は3選目の挑戦ながら薄氷の勝利だった。自民2人の得票数と立憲2人の得票数を見ると、自民は104万2265票(2016年より8万8692票減少)、立憲は87万7449票(2016年の旧民進党時より17万3676票減少)になっており、立民系の得票数減少が大きかった。

 初当選した船橋氏の得票数と2016年に出馬して落選した自民党新人の柿木克広氏の得票を見ると、柿木氏48万2688票に対して船橋氏は3万4458票少なかった。また、2016年に旧民進党元職として出馬して当選した鉢呂吉雄氏の得票を見ると、鉢呂氏49万1129票に対して敗れた石川氏は6万8737票少なかった。

 早々と午後8時過ぎに当確を決め、事務所に姿を見せた長谷川氏は、脱炭素への取り組みに意欲を示すとともに、観光についてインバウンド回復に向けた支援スキームづくりに前向きに取り組むことを表明した。また、徳永氏は午前1時5分頃に事務所に姿を見せ、一次産業の代弁者として引き続き活動することと女性活躍社会に向けて国会で新たな仕組みをつくることに意欲を示した。



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