札幌・大通ゾーンで「4丁目プラザ」に続き「PIVOT(ピヴォ)」(南2条西4丁目)も閉館、解体されることになった。同ビルを所有するダイビル(本社・大阪市北区)は5月26日、「PIVOT」など3館を2023年5月から10月にかけて閉館すると発表した。跡地には街の活性化に貢献する複合建物を建設する計画。(写真は、2023年5月で閉館する「PIVOT」)
「PIVOT」は、中心街ビル(札幌市中央区)が1969年に建設したビルで、「中心街デパート」の名前で開業。73年には旧ダイエーの北海道1号店が入り、ダイエーの道内展開の嚆矢(こうし)となったことで知られる。1993年にダイエーが撤退、その後に「PIVOT」に衣替えして、「4丁目プラザ」、「札幌パルコ」などと大通ゾーンのファッションビルとして市民に親しまれてきた。
大阪の老舗オフィス・商業施設賃貸業のダイビル(本社・大阪市北区)は2019年11月に「PIVOT」と隣接する「ペンタグラムビル」、「桂和MTビル」を取得。それぞれ「ダイビルPIVOT」、「ダイビルPIVOT西館」、「ダイビルPIVOT南館」に名称保変更した。「ダイビルPIVOT」」は、1969年竣工で地下3階、地上9階建て、延べ床面積約6296坪(2万814㎡)、「ダイビルPIVOT西館」は1985年竣工で地上3階建て、延べ床面積約65坪(214㎡)、「ダイビルPIVOT南館」は、1969年竣工で地下2階、地上7階建て、延べ床面積は約777坪(2567㎡)。3館を合わせた敷地面積は約932坪(約3108㎡)。「ダイビルPIVOT」には、「ユニクロ」や「ジーユー」、「タワーレコード」、「ダイソー」など約50のテナントが入っている。
閉館時期は「ダイビルPIVOT」と「ダイビルPIVOT西館」が2023年5月末(営業終了は5月中旬)、「ダイビルPIVOT南館」は同10月末。閉館後に解体し、新ビルを建設するが、「札幌市や関係各位と協議、ダイビル初の札幌エリアにおける新規プロジェクトとして人々に親しまれ、街の活性化に貢献する計画となるように検討を進める」としている。なお、隣接する「4丁目プラザ」は現在、解体作業に入っており、2023年春頃から新ビル(詳細は未発表)建設に入るもよう。