「丸駒温泉旅館」、水風呂設置でサウナ愛好家に支笏湖ビュー「ととのう」体験を提供

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 2021年8月に民事再生法の適用を申請して再建中の「丸駒温泉旅館」(千歳市支笏湖幌美内7番地)が、きょう5月1日にリニューアルオープンする。清潔・快適を追求した客室改装や新レストランの設置、サウナ愛好家の要望から新設した水風呂など、100年を超える老舗温泉旅館が新しい時代の秘湯宿としてスタートを切る。(写真は、きょう5月1日にリニューアルオープンする「丸駒温泉旅館」)

「丸駒温泉旅館」は1915年12月に、支笏湖北湖畔に開業。創業以来の歴史を持つ天然露天風呂があり、100年を超えて創業家が運営してきたが、コロナ禍による客数減が大きく響き、昨年8月30日に負債総額8億円を抱えて札幌地裁に民事再生法の適用を申請。中小企業の再生を支援するルネッサンスエイト投資事業有限責任組合(東京都千代田区)がスポンサーになり、再建を進めている。創業家から106年目で経営の担い手が代わり再建を進めることになった。

 今回のリニューアルは、新生「丸駒温泉旅館」のスタートとなるもの。具体的には、①全客室の禁煙化とクロス壁紙を一新②和布団からローベッドスタイルへの変更③夕食レストラン「薄雪草(うすゆきそう)」の新設④支笏湖展望水風呂の設置の4点。湖側客室の畳を「抗菌畳」に変え衛生環境も強化したほか、標準客室である湖側和室10畳のローベッドスタイルへの変更に伴い、日本ベッド製造(本社・東京都港区)と共同開発したベッドマットも導入した。「薄雪草」は囲炉裏を囲んで炭を使った会席料理を提供、夏は網焼き、冬は鍋をメインにする。温泉とサウナのシナジー効果を高めるために導入した水風呂は、男性は石造り、女性は木造りとなっており、丸駒温泉旅館オリジナルの「ととのう」体験ができる。
「丸駒温泉旅館」は、新たな経営スポンサーの下でのリニューアルによって、新しい時代の秘湯宿に向けて歩を進める。

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