アークスグループのラルズは、11月16日午前9時に「スーパーアークス ノース」(札幌市北区篠路3条9丁目)をオープンさせる。既存店舗の「ビッグハウス ノース」をリニューアルし小家族ファミリー層や高齢世帯向け品揃えを強化、店舗名も変更してイメージ一新を狙う。今後、「BH(ビッグハウス)」から「SA」(スーパーアークス)への転換が既存店で続きそうだ。(写真は、『スーパーアークス ノース』へのリニューアルが進む店舗=11月10日撮影)
BHノースは、2000年12月にオープン、今年で満12年を迎える。アークスの中核企業であるラルズが成長する原動力になったBH業態は、単品より2個、3個と多く買えば買うほど安くなる「一物三価」や新しい北海道価格体系「NHK」(ニュー・ホッカイドウ・カカク)を浸透させるなど食品スーパーの成功例として注目されてきた。
しかし、ファミリー層の少人数化や高齢単身世帯の増加など、「人口減少の中でも世帯数が増加している」(道内流通企業社長)流れに十分対応できなくなってきた。SAは、BHの店舗コンセプトに「個食化」、「即食化」をビルトインした進化型BH。
今回、リニューアルする「SAノース」では、新たにクッキングインフォメーションコーナーを新設、季節や話題の食材を使ってクッキングアドバイザーが実演しながら料理を紹介するほか、食品売場を広げて和日配、洋日配、惣菜(デリカ)を充実。「小樽なると屋」のザンギや「大阪王将」の餃子と言った人気商品コーナーも設ける。
テナントを含めた売場面積は約1007坪で変更はないが、BH時代の食品売場面積約650坪からやや増えそう。
SAノースのオープンで、ラルズや道南ラルズ、道東ラルズのSAは11店舗になる。BHは、ラルズが22店舗、福原が3店舗、道北アークスが6店舗、道東ラルズが3店舗、道南ラルズが1店舗でアークスグループ全35店舗を展開している。そのうちBHからSAへの転換が決まっているのは、道東ラルズの美幌店。来年度k移転新築でSA美幌店になる。今後も10年以上経過したBH店舗のSA化が進むことになりそうだ。