札幌一番街の旧畑中ビル解体、どうなる都心の48坪

不動産マーケット情報

 札幌市中央区南1条西2丁目の札幌一番街にある、3階建ての小規模ビルの解体工事が進められている。一番街では、大規模ビルだった旧「IKEUCHI GATE」の建て替え工事も始まっており、それに続く建て替えにあたり、小規模ビルながら、次の建物への関心が高まっている。(写真は、旧畑中ビルの解体工事)

 この小規模ビルは、札幌一番街にある「らんたんビル」と手芸専門店「カナリヤ札幌本店」が入る、カナリヤビルに挟まれた土地面積48坪を利用して建っている。もともとは、畑中商事(札幌市中央区)の創業地で、1990年代後半に建てられたビルも同社が所有していた。2005年4月に中和石油(本社・札幌市中央区)の不動産子会社、加賀興産(同・同)が取得して加賀ビルに名称を変更。加賀興産は、2016年3月に中和石油に吸収合併され、2017年11月に東京の経営コンサルタント会社、Beppo Corporation(東京都渋谷区)に売却された。

 このビルには、2008年6月から健康食品、ボディケア・スキンケア製品を販売するタヒチアン ノニ インク(東京度新宿区)の札幌セールスオフィス(モリンダ札幌セールスオフィス)が入っていたが、同セールスオフィスは2020年10月末に閉店。それから1年間は空きビル状態だったが、このほど所有者のBeppo Corporationはビル解体工事に着手した。

 解体工事を行っているのは熊谷組(本社・東京都新宿区)北海道支店(札幌市中央区)。工期は2021年12月20日から2022年6月15日まで、解体後にはどんな建物が新しく建設されるのか。約48坪と小規模とはいえ、札幌で最も古い商業地の建て替えだけに市民の関心は高い。

関連記事

SUPPORTER

SUPPORTER