パンの「HOKUO」が「札幌アピア」1店舗に、小田急電鉄が39店舗営業終了

経済総合

 札幌発祥の焼きたてパンブランド「HOKUO」(北欧)を関東圏で展開する小田急グループの北欧トーキョー(本社・神奈川県座間市)が、2022年2月28日(月)で全39店舗を閉店する。これによって「HOKUO」の店舗は、北海道札幌の「アビア店」(札幌中央区)1店舗になる。(写真は、「HOKUO札幌アピア店」)

 北欧トーキョーは、1988年に札幌の旧北欧パンと業務提携、小田急電鉄の駅ナカなどに店舗展開。最盛期は80店舗ほどあったというが、直近は39店舗を展開している。旧北欧パンは、北欧トーキョーから商標権対価を受け取っていたが、旧日本長期信用銀行の旧北欧パン向け債権が整理回収機構に移ったため、北欧トーキョーと旧北欧パンの関係は途切れている。

 北欧トーキョーはこのほど、コロナ禍による売り上げ減少や競争激化で「HOKUO」39店舗を全閉店するとともに、ドンク(本社・神戸市東灘区)と飲食関連事業における連携に向け「業務提携に関する基本協定書」を締結した。「HOKUO」の閉店は2022年2月28日で、39店舗のうち10店舗は「ドンク」に事業譲渡する。これによって、関東圏や一時期は関西圏でも展開していた「HOKUO」は、北海道の「札幌アピア店」1店舗になる。

「HOKUO札幌アピア店」は、旧北欧パンから独立した北欧STプラン(札幌市西区)が展開している店舗。数年前までは、札幌市内に4店舗展開していたが、2019年1月に「地下街店」(中央区、地下街ポールタウン内)、同年7月に「新さっぽろデュオ店」(厚別区、新さっぽろアークシティデュオ内)、2020年5月には「JR手稲店」を閉店している。北海道発の焼きたてパンブランド「HOKUO」、最後に残る唯一の暖簾を守り切ってほしいものだ。

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