北海道銀行(本店・札幌市中央区)やふくおかフィナンシャルグループ(本部・福岡市中央区)など地方銀行5行が主催する「X-Tech Innovation(クロステックイノベーション) 2021」の北海道地区最終選考会が12月9日、札幌市中央区の道新ホールで開催された。一般来場は受け付けず、参加企業・団体など関係者のみで行われた。最優秀賞にはエアホスト(本社・東京都渋谷区)、優秀賞にはノア(同・茨城県つくば市、北海道技術開発センター・札幌市北区、北大ビジネス・スプリング内)に決まった。(写真は、最優秀賞のエアホスト)
(写真は、優秀賞のノア=いずれも北海道銀行提供)
北海道地区最終選考に残ったのは12社。各社のプレゼンテーションが行われたのち、審査によって最優秀賞、優秀賞が決まった。最優秀賞のエアホストは、観光DX(デジタルトランスフォーメーション)で未来を変えることをミッションに、旅前、旅中、旅後まで効果的に旅行者にアプローチできるアプリ「AirHost ONE」を開発。このアプリは、セルフチェック、周辺観光情報、ルームサービスやツアーの予約・販売ができる機能のほか、食事の時間予約など旅に必要な全てを、旅行者に欲しい時に届けることができる。
優秀賞のノアは、豚の体重測定の労力を大幅に軽減した非接触型ハンディ体重推定装置を開発。豚は特定の場所への誘導が難しく、養豚場で豚の体重を計るのに苦労していたが、開発した非接触型ハンディ体重測定装置を使えば、推定誤差3%以下で体重を測定することができる。最終選考会では、予定になかった審査員特別賞をSAGOJO(サゴジョー、本社・東京都渋谷区)に授与することも決めた。同社は、全国の企業・自治体とスキルを持つ旅人をマッチングさせるプラットフォームを開発。クライアントは、依頼したい仕事に取り組んでくれる旅人をこのプラットフォームで募集することが可能になった。
エアホストとノアは、北海道地区代表として2022年1月19日に東京で開催されるグランプリファイナルに参加、他の3地区代表者と最優秀賞を巡ってピッチ(短いプレゼンテーション)を行う。
(写真は、最終選考参加者たち=道銀提供)