【動画】北雄ラッキー「生鮮・デリカセンター」11月8日本格稼働、惣菜部門の差別化推進

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 独立系食品スーパーの北雄ラッキー(本社・札幌市手稲区)が、小樽市銭函3丁目193番地1で建設を進めていた「ラッキー生鮮・デリカセンター」が完成、11月8日(月)から稼働を開始する。既存の生鮮・デリカセンターに隣接して建設、既存工場を移設する。既存センターは、2022年3月に精肉センターに衣替えして稼働させる。※動画はこちらの画像↓をクリックしてご覧ください。

(写真は、11月8日から稼働を始める「ラッキー生鮮・デリカセンター」)

 新設した生鮮・デリカセンターは、札幌市内や稚内市、紋別市、網走市など全道にある27店舗向けにサラダ、煮物、和惣菜、カット野菜、鮮魚加工品などを製造する。既存工場の老朽化した炊飯器や乾燥機などの生産設備を一新、最新設備を備えた。事務室で、製造室や保管室の温度を集中管理できるようにしている。
 新たに生産を始めるのは鮮魚加工品と野菜加工品。1時間に1000ヒレを生産できるサケのスライスカッターを新規導入、ホッケなどの干物を生産する乾燥機5台も揃えた。また、鮮魚向けの真空包装機も初めて取り入れ、店頭購入後も長期間の保存ができるようにする。野菜向けには自動洗浄機や自動カッター、脱水機などを導入した。
(写真は、サケのスライスカッター)
(写真は、野菜の洗浄装置)

 出荷は、店舗別のデジタルピッキングシステムを導入、仕分け工程の合理化を図った。また、店舗ごとの受注から生産、在庫までをトータルで管理できるシステムを導入、タブレット端末の使用でペーパーレス化する。入出荷のトラックバースは5ヵ所、24時間操業で出荷は午前中に3便、運送はアイアイ・テー(本社・石狩市)が担当する。

 建物は鉄骨造の平屋建て、延べ床面積は約636坪(2014㎡)、建物建設費は約7億5000万円、機械設備類に約3億円。新センターでは、鮮魚加工品を月間20万パック、デリカ類をこれまでの同80万パックから90万パックに引き上げ、サラダ類は7割を内製化する。従業員は社員・パートナー社員を含め現状の127人(うちベトナムの技能実習生28人)から157人に増員する。

 新センター準備室の加藤英俊マネジャーは、「新センターの稼働によって各店舗のバックヤード作業が軽減され、店舗オペレーションを効率化できる。また、ラッキーオリジナルの味付けのポテトサラダなど、商品差別化にも取り組む」と話す。新センターは、将来に向けて増設工事が容易に行える構造になっている。

 2022年3月には、低温センター(札幌市中央区北12条西19丁目)の精肉加工部門を旧デリカセンターに移設、精肉加工品の生産を2・5倍に拡大して、各店舗のバックヤード作業軽減をさらに進める。

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