北海道新型コロナ・防災フォーラム実行委員会の主催により、「北海道新型コロナ感染対策・防災フォーラム2021」が10月22日、札幌市中央区の道新ホールで開催された。テーマは、「コロナを乗り越え新たな生活へーー北海道の挑戦ーー」。会場は感染対策のため、定員を抑えてソーシャルディスタンスをキープしたほか、次亜塩素酸水溶液による除菌、除菌型空気清浄機を設置するなどした。講演の様子はwebでも配信された。(写真は、日本除菌連合アンバサダーを務める蝶野正洋氏)
最初に、防災士・気象予報士の菅井貴子氏が、「自然災害と新たな防災体制」と題して講演。続いてプロレスラーで一般社団法人NWHスポーツ救命協会代表理事・公益財団法人日本消防協会消防応援団・同日本AED財団AED大使・日本除菌連合アンバサダーの蝶野正洋氏が、「家族と自分の生命を守るために」をテーマに講演した。蝶野氏は、「コロナ感染対策は、防災ほどしっかりした情報が整理されていおらず、誤った情報がたくさんある。自分たちでできる予防対策と、公共施設などでの共助による対策をしていかないと、人の行動そのものが止まってしまう。感染対策は、みんなの知識を生かして進んでいかなければならない」と話した。
(写真は、講演する越智文雄氏)
三重大学大学院教授の福﨑智司氏は、「命を守るーー新型コロナウイルス感染対策と次亜塩素酸ーー」をテーマに講演。福﨑氏は、「次亜塩素酸はコロナ対策の切り札なのに、国民を指導する側の人たちは、次亜塩素酸に十分な認識を持っていない。次亜塩素酸は、世界で170年以上の使用実績があり、日本には世界に誇れる塩素消毒技術がある。それを支えているのが次亜塩素酸だ」と延べ、水道水の塩素濃度を少し高めるだけで衛生的な手洗い、うがい、洗顔ができると強調した。
日本除菌連合会長・一般社団法人次亜塩素酸水溶液普及促進会議代表理事・あかりみらい代表取締役の越智文雄氏は、「コロナ禍の感染対策に必要な新たな戦略とは」と題して講演。越智氏は、「やれることがあるのなら、今すぐやることが危機管理の要諦。自治体の首長や危機管理の担当者は、情報を掴んだら今すぐ実行しなければいけない。今晩、災害が起きて避難所に行かなくてはならなくなる可能性もある。その場合、避難所の除菌対策はできているのか。陽性者が減ってきたが、また広がることがあり得るという最悪を考えるのが危機管理。自治体関係者は、情報をもっとどん欲に収集してほしい」と訴えた。
(写真は、講演する小川榮太郎氏)
最後に、評論家の小川榮太郎氏が「間違いだらけの新型コロナ論ーー専門家、マスコミの迷妄を正すーー」をテーマに講演。小川氏は、「感染症はその都度姿を変え、永久に変異を続けるもの。新型コロナ以上に本当に怖い危機が、来る可能性がある。いつ来るかわからない危機に対して、私たち一人ひとりが命を守るためには、もっと勉強し、もっと情報を知り、知的にならなければならない。国民一人ひとりが情報リテラシーを高めて正しい判断を共有していく努力をしないと、どこかで非常に痛い目に遭うだろう」と結んだ。