札幌の下手稲通を挟んで道内VS.道外の回転寿司チェーンが、早くも火花を散らしている。両店ともにまだオープンしていないが、北海道2店舗目の「くら寿司」は外観を現し、道内で15店舗を展開する「なごやか亭」は建て替え工事の真っ最中。初冬を迎える頃、近くにある全国系の「はま寿司札幌新道発寒店」を引き込みながら、回転寿司・八軒戦争に突入する。(写真は、建て替え工事を進めている「なごやか亭八軒店」)
(写真は、外観を現した「くら寿司札幌八軒店」)
建て替え工事を進めているのは、三ッ星レストランシステム(本社・釧路市)が展開する回転寿司チェーン「なごやか亭八軒店」(札幌市西区の八軒5条西10丁目110—133)。1999年5月にオープン、22年目を迎えた今年6月から建て替え工事に入っている。
建て替え時期を迎えていたこともあるが、もう一つの狙いは、同店向かいに建設が進んでいるくら寿司(本社・大阪府堺市)の「くら寿司札幌八軒店」(八軒6条西10丁目)への対抗。くら寿司は、今年7月15日に「ラソラ札幌店」(札幌市白石区東札幌3条1丁目1-1、ラソラ札幌Bタウン2階)をオープンさせ、全国で唯一の未進出地区だった北海道に進出。「札幌八軒店」は、北海道2号店で初の路面店となる。
「くら寿司」は低価格の日常系回転寿司、「なごやか亭」はハレの日のグルメ系回転寿司という個性の違いはあるが、下手稲通を挟んだ至近距離で向き合うだけに、関係者のみならず市民にとっても関心は高まる一方。
既に「くら寿司札幌八軒店」は、文字通り「蔵」のような外観を現わしており、9月2日(木)にオープンが予定されている。「なごやか亭」は、6月初めから既存建物を解体、間もなく新店舗の建設に入る。新店舗の設計はさくら設計事務所、施工は萩原建設工業(帯広市)。建て替えオープンは11月下旬になりそう。
対峙する両店から少し離れた琴似発寒川の西橋畔には、はま寿司(本社・東京都港区)の「札幌新道発寒店」(西区発寒12条1丁目2—25)も営業している。回転寿司・八軒戦争は三つ巴の戦いになりそうだ。