札幌・狸小路商店街3丁目北側に面した旧サンデパート跡地や北洋札幌南ビル跡地などを利用して建設中の再開発ビル内に都市型水族館が、2023年上半期中に開業する。再開発ビルの中心施設として、街ナカに新たな賑わいを生み出すことを目的にしている。(写真は、建設が進んでいる南2西3再開発ビル)
再開発ビルは、「南2西3南西地区市街地再開発組合」が建築主になって建設中の地下2階、地上28階建ての商業・業務・分譲マンションの複合高層ビル。組合は地権者11人のほか、大京(本社・東京都渋谷区)、ZENホールディングス(同・同都千代田区)の事業子会社で、分譲マンションや戸建て住宅など不動産事業を展開しているユニホー(同・名古屋市名東区)、札幌市の計13人で構成されている。
地権者の1人であるユニホーが、再開発ビルの4~6階に都市型水族館、仮称「札幌大通水族館」を開設することにしたもの。この水族館を企画・プロデュースしたのは、小田急電鉄(同・東京都市新宿区)が9割の株を持つ子会社で、まちづくりに繋がる事業を企画、運営しているUDS(同・同都渋谷区)。UDSは、2020年8月に「ONSEN RYOKAN由縁 札幌」(中央区北1条西7丁目)を開業している。
都市型水族館の正式な名称や施設内容、運営方法は今後詰めるが、地域に新しい価値を創出することを目的にしたこれまでにない水族館スタイルを実現する考え。水族館の延べ床面積は、バックヤードを含めて約1545坪(約5100㎡)を予定。これは新札幌の商業施設サンピアザにある「サンピアザ水族館」の半分程度の面積になる。
なお、再開発ビル全体の延べ床面積は、マンション約133戸を含めて約1万3215坪(約4万3610㎡)。そのうち商業・業務面積が約6615坪(約2万1830㎡)、マンション面積が約6181坪(約2万400㎡)となっている。
※2021年5月19日記事一部修正しました。