「ラオックス」から「IQOSストア」に、時代を映す札幌・敷島北1条ビルのテナント変遷

経済総合

 フィリップ モリス ジャパン合同会社(本社・東京都)は、札幌市中央区北1条西3丁目3の敷島北1条ビル1階と2階に「IQOS(アイコス)ストア札幌」を18日に開設した。東急百貨店さっぽろ店(北4条西2丁目)から移転したもので、売り場面積は約212坪(約700㎡)でIQOSストアとしては世界最大級。(写真は、敷島北1条ビル1階と2階にオープンした「IQOSストア札幌」)

 出店場所の敷島北1条ビルは、以前は札幌三和ビルと呼ばれていたオフィスビルで、敷島ビル(北2条西3丁目)を所有する敷島屋(札幌市中央区)が2009年に取得して名称を変えた。当時、1~2階は三井住友信託銀行札幌支店だったが、14年8月に同支店は札幌三井JPビル(北2条西4丁目)に移転。その後は、空きフロアだったが、16年7月に免税品専門店のラオックス(本社・東京都港区)が「札幌時計台通り店」を出店。しかし、ラオックスは今年2月にコロナ禍によるインバウンド蒸発のため同店を閉店、再び空きフロアになっていた。

 一方、「IQOSストア札幌」は、17年10月IKEUCHI GATE(南1条西2)に開設されたが、今年6月に同ビルの解体・建て替えのために東急百貨店さっぽろ店の地下1階と1階に移転していた。そして今回、より広いスペースを確保するため、敷島北1条ビルに移転した。

 売り場が広くなったことによってソーシャルディスタンスを保ちながら製品、カスタマイゼーション、サポートを展開できる。ラウンジスペースも拡大しているため、電源とWiーFiを完備したコワーキングスペースを展開。また、同店限定でジェラート世界選手権優勝の柴野大造氏監修によるジェラート4種をラウンジスペースで無料提供するサービスも実施する。

 敷島北1条ビルは、駅前通と北1条通の交差点東北角に位置し、1~2階のインフォメーション機能は高い。金融機関店舗から免税品専門店、加熱式タバコ専門店へと時代の変化を投影した店舗の変遷となっている。

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