全国回転寿司チェーンの「くら寿司」が、2021年春に北海道に初出店する。「くら寿司」は北海道を除いた全国に出店していたが、空白だった北海道に満を持して攻め込む。(くら寿司の北海道1号店は札幌都心部となりそうだ=写真はススキノ地区)
「くら寿司」は、東証1部上場のくら寿司(本社・大阪府堺市)が展開している回転すしチェーンで、2020年10月期末の店舗数は全国467店舗。コロナの影響を受けながらも売上高は1358億円と前期比99・8%と前期並みを維持した。
21年10月期に向けて同社は前期に続いて国内25店舗以上を出店する計画で、未進出地域だった北海道にも21年春に出店する。新規出店の店舗は全てコンタクトレス・タッチレスの店舗にする。「Beyondコロナ時代のスターンダード」と位置付けており、セルフ案内、セルフチェック、セルフレジ、非接触パネルを標準装備した店舗で、既存店も21年末までにすべてこのタイプの店舗にする。同社は21年10月期を、『V字回復、さらなる成長に向け、土台を固める1年に』と位置付けており、北海道でも多店舗化を進める可能性がある。
全国回転寿司チェーンの道内店舗は、あきんどスシロー(本社・大阪府吹田市)の「スシロー」が10店舗(12月中に新規2店舗出店)、元気寿司(同・栃木県宇都宮市)の「魚べい」が21店舗、ゼンショーホールディングス(同・東京都港区)子会社はま寿司(同・同)の「はま寿司」が23店舗をそれぞれ出店している。なお、全国店舗数4位のカッパ・クリエイト(同・横浜市西区)の「かっぱ寿司」は未進出。
※2020年12月5日記事一部修正しました。「魚べい」店舗数は札幌市内10店舗を含めて21店舗でした。