北海道で展開するキリングループ5社は19日、北海道と包括連携協定を締結した。キリングループはこれまでも道と協働で自然環境保護などに取り組んできたが、包括連携協定を締結することで協働の取り組みを拡大強化する。(写真は、キリングループ5社と道の包括連携協定締結式。左から、北海道キリンビバレッジサービス・平井一彦社長、北海道キリンビバレッジ・坂謙一郎社長、道・鈴木直道知事、キリンビール北海道統括本部・金丸俊憲本部長、メルシャン北日本支社北日本営業部営業第一支店・植月哲之支店長、協和キリン札幌支店・長廣哲秀也支店長)
この日、キリンビール北海道統括本部の金丸俊憲本部長、北海道キリンビバレッジの坂謙一郎社長、北海道キリンビバレッジサービスの平井一彦社長、メルシャン北日本支社北日本営業部営業第一支店の植月哲之支店長、協和キリン札幌支店の長廣秀也支店長の5人と道の鈴木直道知事が道庁3階知事会議室に集まり、グループ5社を代表した金丸本部長と知事が協定書に調印した。
鈴木知事は、「提携を契機に食と健康分野など幅広い領域で協働の取り組みを行っていきたい」と話した。金丸本部長は、「飲酒運転根絶の啓蒙活動を継続して進めるほか、協和キリンによる医療関係者を対象にした生活習慣病対策セミナーや普及啓発イベントの支援など、豊かで活気あふれる北海道のため、グループ一丸となって道庁と連携したい」と語った。また、北海道キリンビバレッジの坂社長は、「より多くの地域の皆さまの笑顔づくりに貢献し、地域に根差した企業として道民の皆さまにとってなくてはならない存在となるように努力したい」と述べた。
協定締結の最初の取り組みとして、免疫機能を維持させる「プラズマ乳酸菌」を使用した機能性表示飲料の「iMUSE(イミューズ)」3商品について、10月1日から12月31日までの売り上げ1本につき1円を道に寄付する。この寄付は道教育委員会と道が新型コロナウイルスの影響で部活動の集大成の場を失った卒業生アスリートが輝けるように「もうひとつの晴れ舞台」を創出支援する取り組み、「もうひとつのクライマクス」プロジェクトに充てられる。また、プロジェクト事業の一つである「1校1クライマクス」(『センパイ、感動をありがとう』をテーマに生徒自身が企画する取り組み)の参加高校27校に「キリンiMUSEレモンと乳酸菌」を全校生徒分として約1万1000本提供する。