札幌・厚別「ビッグハウスイースト」から「スーパーアークスイースト」転換、2億円投じて競争力強化

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 アークス(本社・札幌市中央区)グループのラルズ(同・同)は、「ビッグハウスイースト」(厚別区厚別中央2条2丁目)のリニューアル工事を実施する。10月6日(火)から10日間休業し16日(金)午前9時にオープンさせる。(写真は、「スーパーアークスイースト」に転換する「ビッグハウスイースト」)

「ビッグハウスイースト」は、北海道空港(本社・札幌市中央区)のグループ会社、セントラルリーシングシステム(同・同)が1999年10月に竣工させたショッピングセンター(SC)「札幌ひばりが丘タウンプラザ」内の店舗で、「ユニクロひばりが丘店」、「もりもと厚別ひばりが丘店」、「TSUTAYA厚別ひばりが丘店」が集積していた。そのうち「TSUTAYA」は2018年2月28日に退店。その後長く空き店舗だったが、20年9月1日にナカジマ薬局(同・同)が「ひばりが丘ドクタータウン」を居抜きオープンさせ、クリニックなどが入った。

「ビッグハウスイースト」は、ラルズの展開する食品スーパーの中で収益ベスト5に入る店舗だが、「TSUTAYA」閉店の影響で夜間の売り上げがやや減少していた。今回、ドクタータウンの開業でSCの環境が再び整ったのを機に、リニューアル工事を実施することにした。

 オゾン層破壊に繋がる特定フロンガス冷媒の生産終了に伴って、冷ケースの大半を入れ替えるほか冷凍食品の拡充やベーカリーの導入、水産売り場で作る「さかなやの寿司」の新設などを行う。リニューアルは2007年以来で、投資額は約2億円。

 同店は地下鉄に近い立地ということもあって、客層はファミリー層と単身者層の両方。こうした客層の購買動機を掘り下げるMD(販売政策)を訴求するため、単品量販・郊外型の「ビッグハウス」から品揃え強化・都心型の「スーパーアークス」に衣替えする。店舗面積はテナントを含めて約1050坪。 同店の売り上げは年間約35億円だが、リニューアルによって10%増の売り上げを見込んでいる。

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