低価格の「業務スーパー」が道東初進出、「帯広西店」9月30日参戦

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 低価格食品スーパー「業務スーパー」の道東進出1号店となる「帯広西店」(帯広市西5条南18丁目7ー7)のオープン日が9月30日(水)に決まった。当初は10月下旬としていたが、1ヵ月早めて帯広の食品スーパー市場に参入する。(写真は、9月30日にオープンする「業務スーパー帯広西店」)

「業務スーパー」は、神戸物産(本社・加古郡稲美町)が全国でFC(フランチャイズ)展開している一般消費者向けの低価格食品スーパー。世界41ヵ国にある工場と直接取引して直輸入した商品や、同社の国内グループ工場21工場で製造しているオリジナル商品をメインに販売しているのが特徴。こうしたPB(プライベートブランド)商品の比率は30%を超えている。

 2020年7月末現在で、全国866店舗を展開、そのうち北海道には15店舗がある。北海道1号店は、ホームセンターのDCMサンワ(本社・青森市)が2013年4月18日に「DCMサンワ函館本通店」内に出店した店舗。以降、京濱港運(本社・横浜市神奈川区)の子会社ケヒコ(同・同)とGー7スーパーマート(本社・神戸市須磨区)がFC店舗を出店、現在は、札幌市内7店舗のほか、函館市、北斗市、苫小牧市、千歳市、恵庭市、小樽市、岩見沢市、旭川市に各1店舗がある。

「帯広西店」は道東1号店で、フランチャイジーとなって店舗運営するのは、カワサキ(本社・茨城県水戸市)。同社は茨城県を中心に「業務スーパー」を12店舗展開している。今回、札幌などで店舗実績があるGー7スーパーマートやケヒコではなく、実績のないカワサキが手掛ける。店舗は、移転した「ツルハドラッグ」の跡に居抜き出店する。

「業務スーパー」は、一般的な食品スーパーに比べて生鮮食品や惣菜類の品揃えは劣後するが、加工食品の低価格を武器に着実に消費者の購買ニーズに応えている。店舗は居抜きが多く、店内も地味な印象が強い。しかし、着実に店舗を増やしており、言うなれば「ジミゾー(地味増)」のスーパー。帯広の既存食品スーパーは「業務スーパー」の展開にどう対応するか。

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