「北方ジャーナル」2020年7月号が本日15日、店頭に並んだ。今月のトップは、135年もの歴史を誇る学校法人北海学園(札幌市豊平区・森本正夫理事長)がらみのスクープだ。同法人が運営する清田グラウンド(清田区)の敷地内に大量の一般廃棄物や産廃が不法投棄されていたことがこのほど発覚。札幌市と道警が調べを進めていることが本誌の取材で分かった。多くの有名人や経済人を輩出してきた道内の名門である北海学園で何が起きていたのか──。道内がらみで是非読んでもらいたいのが、砂川発のヒグマ駆除ハンター受難の物語だ。民家の近くに出たヒグマを役所に呼ばれたハンターが射殺。地域住民に安心が戻り、関係者一同が胸を撫で下ろす。ところが警察は駆除の担い手を罪に問い、所管庁が銃所持許可を取り消すという不条理な出来事が起きている。当事者のハンターはいったい何を語ったのか。(画像は、北方ジャーナル7月号の表紙)
次に紹介するのは首相がらみマルチ被害追及、「桜」の蔭を探ったレポートだ。5月下旬、地元の弁護士会が1人の会員の懲戒処分を発表した。交渉の場で暴言を吐いたとされる杉山央弁護士には、かつて別の不祥事で処分を受けた過去がある。だが今回、当事者たる弁護士は言い渡された処分に異議を唱え、暴言の事実を真っ向否定した。弁護士会に彼の懲戒を申し立てたのは、金融商品を扱う業界に対応する官公庁。くだんの弁護士はその役所に対し、ある大きな事件の告発を試みていたという。
新型コロナショックがらみでも先月に引き続き多様なコンテンツを用意した。先月号に引き続き路上生活者や“塀の中”への影響を追ったほか、コロナ危機に対応する道信用保証協会・山谷吉宏会長や再起をかけるススキノの飲食業APRグループ幹部へのインタビューも収録。小樽市保健所で起きた「PCRオール陽性」騒動の内幕にも迫った。コロナ関連の話題がメディアに溢れているが、本誌でしか読めない情報を是非チェックしてもらいたい。
さらには札幌駅南口北4西3再開発に東急の名が取り沙汰される新情報、全面的に起訴事実を認めたザイコン社の偽装コンサル、小林健治氏の初公判のもようなども収録。“フクイチ”が立地する大熊町を皮切りに各地を回り、「3・11」から9年後の姿をカメラに収めたレポートもお見逃しなく。
本誌でしか読めない道内の事件、話題が詰まった北方ジャーナル7月号のお買い求めは、離島にいる方も都会に住んでいる方もお近くのセイコーマートへ。大手書店、アマゾンでも購入可能。北方ジャーナルへの問い合わせや注文などは、右側下方にある同誌のバナーをクリック。
※7月号主要コンテンツ
【報道】
■スクープ! 北海学園の清田校地を汚す大量の廃棄物、問われる名門学校の管理責任
■首相がらみのマルチ被害追及―告発者の弁護士に不測の「待った」
■狩人、銃を奪われる「もう誰も撃てなくなる」ヒグマ駆除のハンター受難
■首相批判封殺の波紋⑨プラカなかったことに―当事者聴取せず調査終了。証言・映像と大きく矛盾
【新型コロナショック】
●小樽市保健所で起きた「PCRオール陽性」騒動
●コロナ危機に対応する道信用保証協会・山谷吉宏会長に訊く
●再起をかけるススキノの飲食業APRグループ幹部に訊く
●ウイルスと貧困、その後―受け皿、常に「山陽」なり。シェルター、休まず稼働
●緊急事態、囚われ人にも―続。一時給付金で「お祭り騒ぎ」姿を変えた日常、獄中報告
【ニュース】
■初公判で全面的に起訴事実を認めたザイコン社の偽装コンサル、小林健治氏
■卸センター東3丁目街区の再開発、カレスサッポロが新病院建設へ
■隈研吾氏設計の北竜町立保育所で噴出した保育士の雇止め問題
■中央会小野寺氏、ホクレン篠原氏、本道農業支える両組織トップ交代
■噴火湾をめぐる「脱原発キャラバン」延期を乗り越え6月21日スタート
【長期連載】
■ルポ 「ひきこもり」(59)──小樽の家族会元世話人が語る「私の体験」⑥ 口をつぐむ親たちへ
■“農と食”北の大地から(185)──特別インタビュー 農学研究者・東山寛さんに訊く「コロナ後」
■戦争遺産をめぐる旅(61)──“深い歴史の海溝”を間近に望む稚内市の「大岬旧海軍望楼跡」