24時間営業のディスカウントストアを展開するトライアルカンパニー(本社・福岡市東区)が、5月下旬から7月下旬にかけて北海道で「スーパーセンタートライアル」を2店舗新規オープンさせる。「帯広東店」(帯広市東5条南3ー12ー1)と「苫小牧西店」(苫小牧市錦岡53ー1)がそれで、帯広は初進出、苫小牧は4店舗目になる。(写真は、昨年10月にオープンした「スーパーセンタートライアル月寒店」)
「スーパーセンタートライアル」は、食品をベースにカー用品や家電、衣料、ドラッグなどを取り扱うディスカウントストア。全国に254店舗を展開、2019年3月期の売上高は3688億2300万円、営業利益は62億5400万円、純利益35億7800万円。粗利益率は2・58%と一般的な食品スーパーと比べれば1ケタ少ないが、売上高営業利益率は1・6%を確保している。
北海道には旧カウボーイの店舗を承継する形で2008年に進出、14年の消費増税時のタイミングで道内に一挙7店を出店して道内シェアを大きく伸ばした。その後も17年12月「恵庭島松店」(恵庭市)、18年10月「小樽朝里店」(小樽市)、同年12月には移転新店の「屯田店」(札幌市北区)、19年10月には大型商業施設「BRANCH札幌月寒」内に「月寒店」(豊平区)と毎年出店を継続。現在は、札幌、小樽、函館、北斗、登別、苫小牧、恵庭、千歳、江別、岩見沢、旭川、釧路、北見の13市に24店舗を展開している。
そんな中で今年5月下旬にオープンする「帯広東店」は、19年5月31日で閉店した「いちまるフードプライス店」跡への居抜き出店。建物所有者の長谷川産業グループ(同・帯広市)から賃借して出店する。店舗面積は不詳だが、1000坪(約3300㎡)を超えると見られる。
7月下旬にオープンする「苫小牧西店」は、国道36号線沿いにあるパチンコ・パチスロ「ダイナム苫小牧ゆったり館」の西隣で建設中。店舗面積は約1306坪(約4312㎡)。苫小牧市内には旧カウボーイ店舗を使った「苫小牧店」、大成ショッパーズ店舗跡に出店した「大成店」のほか、14年7月に新規出店した「苫小牧東店」がある。「苫小牧東店」は、柳町1丁目にあり今回の「苫小牧西店」の出店で、市内の東西に店舗を構えることになる。
道内の食品スーパー(SM)の中で新規出店に積極的なのは、イオン北海道(本社・札幌市白石区)とトライアルカンパニーの2社。今年は2社が道内SM業界を席巻しそうだ。