北海道での積極出店が続いている低価格スーパーの「業務スーパー」だが、またも新規出店が明らかになった。「苫小牧西店」(苫小牧市)がそれ。これによって、苫小牧市内は3店舗になる。さながら、苫小牧ドミナント出店(集中出店)の様相を呈している。(写真は、「業務スーパー苫小牧西店」が入る予定の旧「もりもと苫小牧柏木店」跡)

 苫小牧3店舗となる「苫小牧西店」(苫小牧市柏木町2丁目1-2)は、今年5月15日に25年間の営業を終えた和洋菓子、パン製造販売、もりもと(本社・千歳市)の「もりもと苫小牧柏木店」跡。水回りや一部躯体関連をリニューアルして12月上旬に居抜き出店する。

 立地場所は、環状線からやや北に入った住宅街で、近くにはコープさっぽろ(本部・札幌市西区)の「パセオ川沿店」(川沿町6丁目15-3)がある。

 「苫小牧西店」を運営するのは、神戸物産(本社・兵庫県加古川市)のフランチャイジーとして首都圏で「業務スーパー」を展開しているパスポート(同・川崎市宮前区)。同社は、神奈川県、東京都、埼玉県、千葉県、群馬県、福井県で約60店舗を運営、北海道では「伏古店」(札幌市東区、2021年12月2日開店)、「新発寒店」(同市手稲区、2022年10月13日開店)を出店している。

 苫小牧市内では、2015年6月18日に神戸物産フランチャイザーのケヒコ(同・横浜市中区)が「苫小牧店」(本町1丁目3-2)を出店しているほか、今年10月6日には同じくケヒコが「苫小牧東店」(新開町3丁目1-10)をオープンさせたばかり。

 今回、3店舗目となる「苫小牧西店」の出店によって、「業務スーパー」は、苫小牧市の東と中央、西にバランスよく店舗を構えることになり、苫小牧でのドミナント化が進む。

 業務スーパーの平均的な店舗面積は約140坪。年商規模は約4億円とされ、食品スーパーとしては小型の店舗。神戸物産のPB(プライベートブランド)加工食品がメイン商品のため、通常の食品スーパーよりも品揃えは少ない。ただ、低価格の加工食品が多く、買い物客の使い分けが進みそうだ。



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