札樽観光(本社・札幌市中央区)が展開している、「きょうど料理亭杉ノ目」の「ホテルオークラ札幌店」が3月31日(火)で営業を終了する。本店や炉端焼きの店などの営業に集中する。(写真は、3月31日で閉店する「杉ノ目ホテルオークラ札幌店」)
「杉ノ目」は、1963年創業のカニと北海道料理の老舗。「本店」(札幌市中央区南5条西5丁目)は、1914年に建てられた石蔵をそのまま利用しており、店内はアイヌの家屋を再現したチセや新撰組の池田屋の酒器などを配した個室がある。
その支店がホテルオークラ札幌の地下1階にある「ホテルオークラ札幌店」(南1条西5丁目)。同ホテルは1980年に仙台市の関兵精麦がホテルオークラ(東京都港区)と提携して開業した「ホテルアルファ」が前身。その後、バブル崩壊で加森観光(本社・札幌市中央区)が運営を継続したが、2003年にホテルオークラが子会社化した。
「杉ノ目」は、1980年のホテル開業当初から店舗を構えていた。今年で40年目となることや2015年2月に2代目社長の杉目幹雄氏が死去、「杉ノ目」2店舗体制で運営を継続してきたが、「本店」に経営資源を集中させるため、「ホテルオークラ札幌店」の閉店を決めたもよう。
札樽観光は、「杉ノ目本店」のほか、1954年創業の札幌で最も古い炉端焼きの「ウタリ」(南5条西5丁目)、1956年から引き継がれているたれにこだわった生ラムジンギスカンの「山小屋」(南4条西4丁目)を展開している。