根室市花園町の三吉神社で毎年9月に行われる例大祭から生まれたプロレス愛好団体の「新根室プロレス」。根室発のアマレス団体として全国区の人気だが、代表者の病気で13年間の活動を終えることになり、このほど根室市の石垣雅敏市長から新根室プロレスに感謝状が贈られた。(写真は、感謝状贈呈式でアンドレザ・ジャイアントパンダや宮本代表らと拳を上げる石垣雅敏市長=根室市役所提供)
感謝状は、新根室プロレスが13年間にわたって多くの人に笑顔と元気を与えてくれたことへの謝意を示すものとして贈られた。代表のサムソン宮本氏は、市内でおもちゃ屋を経営。三吉神社の例大祭で露店を出していたが、子どもたちや参拝者にもっと楽しんでもらおうと仲間と相談、プロレス用リングをネットオークションで100万円で落札して「新根室プロレス」を結成した。
以来13年、10月には東京・新木場で、最初で最後の単独東京興行も成功させた。感謝状贈呈式では、身長300㎝、体重500㎏のアンドレザ・ジャイアントパンダが幸運をもたらすという「光速ヘッドバット」を石垣市長に見舞った。得意技を食らった石垣市長は、「来年の市民の幸せを願いました」と話し、「三吉神社の祭りのイベントは、サンマの炉端焼きと新根室プロレスが定番で地域の人たちも楽しみにしていました。解散は残念ですが、宮本代表も『この試合(病気)に勝ってリングに戻ってきます』と話してくれたのでぜひ復帰してほしい」と語った。
感謝状贈呈式では最後に市長も参加して新根室プロレスのモットーである『無理しない、ケガしない、明日も仕事』と叫んで拳を振り上げた。
(写真は、根室市花園町の三吉神社)