マックスバリュ北海道(本社・札幌市中央区)は28日、低価格食品スーパー「ザ・ビッグエクスプレスモエレ店」(札幌市東区東苗穂13条2丁目12ー1)をリニューアルオープンさせた。売り場面積約430坪(1420・4㎡)の小型店のモデル店舗として展開。大規模小売店舗立地法(以下、大店立地法)の届け出が必要ない303坪(1000㎡)以下の小型店の新規出店に繋がるようノウハウを磨く。(写真は、リニューアルオープンした「ザ・ビッグエクスプレスモエレ店」)
「ザ・ビッグエクスプレスモエレ店」は、2008年4月に吸収合併した住友石炭鉱業系のジョイが展開していた店舗。11年3月11日、東日本大震災が発生した日に奇しくも低価格業態「ザ・ビッグ」の小型店タイプ、「エクスプレス」に転換オープンした経緯がある。
今回、18日から10日間休業して8年ぶりに大幅リニューアル。17年に「ザ・ビッグエクスプレス手稲前田店」(手稲区)で採用したワンウェイ(一方通行)導線の売り場レイアウトに変更、600坪(2000㎡)級の「ザ・ビッグ」店舗と同様の品揃えができるようにした。
(写真は、「ザ・ビッグ」店舗で初めて扱う水産物を使った料理キット)
初めて売り出す商品には、水産コーナーの冷凍料理キットがある。全国のイオングループが展開する「ザ・ビッグ」のバイヤーとメーカーが共同開発したフライパンで温めるだけの具材一体型食品。「モエレ店」を皮切りに他店舗でも揃えていく考え。
冷凍・冷蔵商品を強化するためにリーチインタイプの前面開閉型冷ケースも導入。取り出しやすい扉幅のケースで1段に1SKU(在庫保管単位)が並べられようにしている。その他、惣菜コーナーも大幅に拡大、レジには支払いセルフレジを3台(通常レジは3台)、新たに導入した。
(写真は、冷凍食品を強化するため導入したリーチインの冷ケース)
従来に比べて取扱商品は大きく増え、買い物客のニーズに応えられる店舗となったため、改装前に比べて15%ほどの売り上げ増を見込んでいる。同社では「モエレ店」を小型サイズの「ザ・ビッグエクスプレス」モデル店舗として育成、大店立地法の届け出が必要なく自由度の高い出店が可能な300坪タイプの新規出店に繋げていく。