東京証券取引所ジャスダック上場のカジュアル衣料品小売りチェーン、マックハウス(本社・東京都杉並区)が、北海道でも閉店を加速している。(写真は、5月6日に閉店した「マックハウス札幌屯田店」)
マックハウスは、中・低価格帯のカジュアル衣料市場の競争激化に伴い厳しい経営に直面している。2019年2月期決算は、売上高280億900万円で前期比9・2%の減収になり、営業赤字は12億3800万円、純損失は28億3100万円になった。08年2月期には売上高が573億円あったが10年間で半減した。
期中には全国の中・小型の不採算店舗32店舗を閉店、そのうち北海道では19年1月14日に「マックハウスアクロスプラザ滝川店」(滝川市)、同年2月11日に「マックハウス中標津店」(標津郡中標津町)を閉店した。20年2月期に入ってからも、5月6日に「マックハウス札幌屯田店」(札幌市北区)を閉店、6月16日には「マックハウススーパーストアフューチャー稚内店」(稚内市)も閉店する。
「マックハウススーパーストアフューチャー」は、メンズ、ウィメンズ、キッズのカジュアルウェアからトレンドファッション、実用衣料のインナーレッグウェア、ホームウェア、雑貨まで幅広い品揃えをした大型店で、マックハウスの新業態店舗。「稚内店」は16年9月にオープンしたばかりの店舗だが、3年を経ずに閉店することに苦境が滲み出ている。同店の閉店により、道内のマックハウス店舗は23店舗になる。