イオン北海道がマックスバリュ北海道を2020年3月1日吸収合併、合併比率は1対4・80

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 イオン北海道(本社・札幌市白石区)とマックスバリュ北海道(同・同市中央区)は10日、2020年3月1日にイオン北海道がマックスバリュ北海道を吸収合併する契約を締結した。合併比率はイオン北海道1に対してマックスバリュ北海道は4・80。マックスバリュ北海道は、20年2月27日付で上場廃止になる予定。
(写真は、イオン北海道本社=上とマックスバリュ北海道本社)

 イオングループは、GMS(総合スーパー)など大型店と地域のSM(食品スーパー)の在り方を成長可能な形に再編していく中期経営方針を17年12月に発表。骨子は、SMが継続的に成長できる投資可能なレベルとして地域ごとに5000億円の売り上げ規模になることを掲げ、全国でイオンの地域会社の統合を進めている。

 イオン北海道とマックスバリュ北海道は、18年10月に経営統合に関する基本合意書を締結、協議を進めてきた。その結果、①商品調達力や商品開発力の強化②店舗オペレーションの効率改善、低温物流センターの建設、デジタル化推進③店舗機能強化④ネットスーパーやEコマースの拡大⑤SC(ショッピングセンター)の地域交流拠点化などについて、合併によるシナジー効果が極大化でき、今まで以上に北海道に貢献できる企業に進化できると判断して今回の合併契約締結に踏み切った。 

 合併による株式の割り当て比率は、マックスバリュ北海道の1株に対してイオン北海道の株式4・80株を割り当て交付する。19年2月期決算の1株当たりの純資産は、イオン北海道が424円55銭、マックスバリュ北海道は1339円60銭。また、1株当たりの純利益はそれぞれ37円68銭、65円58銭、1株配当たり配当金は12円、21円になっている。株価は、直近でイオン北海道が750円、マックスバリュ北海道は3540円。株式時価総額は直近でイオン北海道が796億円、マックスバリュ北海道は245億円。

 合併後の新しいイオン北海道の役員体制も10日発表した。代表権者は現イオン北海道の青栁英樹社長1人で現マックスバリュ北海道の出戸信成社長は取締役副社長兼管理本部長に就任予定。なお、19年5月16日付で青栁氏はマックスバリュ北海道の非常勤取締役に、出戸氏は19年5月21日付でイオン北海道の非常勤取締役に就任予定。

 そのほかの役員体制は次の通り。(敬称略)
▷取締役(イオン北海道常務執行役員商品本部長兼コーディネーター部長)笠島和滋▷取締役(イオン北海道執行役員営業本部長)関矢充▷取締役(イオン代表執行役副社長GMS事業担当兼国際事業担当)岡崎双一▷取締役(イオン北海道社外取締役)中田美知子▷取締役(イオン北海道社外取締役)廣部眞行▷常勤監査役(イオン北海道常勤監査役)福元英介▷監査役(イオン北海道社外監査役)吉岡征雄▷監査役(マックスバリュ北海道社外取締役)水野克也▷監査役(イオンリテール代表取締役執行役員副社長管理担当非常勤監査役)西松正人
 11人の新役員体制のうち現イオン役員は9人、現マックスバリュ北海道の役員は2人の内訳になる。

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