アークス(本社・札幌市中央区)の代表権のある副会長を務めている福原朋治氏(83・福原会長)が、5月23日開催のアークス定時株主総会で退任する。アークスが誕生した2002年11月以来、横山清社長(83)とコンビを組んできた福原氏だが、任期満了により退任、約17年間にわたるアークスの経営から退く。福原氏は子会社福原の代表取締役も兼務しているが、こちらも5月11日付で代表権を返上する。(写真は、アークス副会長の福原朋治氏=2017年4月1日アークス合同入社式で)

 福原氏は、横山氏と同じ1935年生まれ。今年は亥の干支で共に84歳になるが、横山氏は5月生まれで、7月生まれの福原氏より2ヵ月早く生まれている。
 道内の食品スーパーとして2002年11月に持ち株会社を最初につくったのが横山氏率いるラルズと福原氏率いる福原だった。当時は、食品スーパーの合併や提携が相次いだ時期。ラルズは最初、帯広地盤のいちまると提携、持ち株会社もいちまると一緒につくることを考えていた。しかし、いざという段階でいちまるは拒否。

 一方の福原も、マックスバリュ北海道やダイイチとの連携を進めていた。こちらも土壇場になって破談。そんなタイミングで手を組んだのが、ラルズと福原。来るべくして来たような偶然が生んだ持ち株会社「アークス」の誕生だった。

 以降、アークスは、横山社長、福原会長の二人三脚で采配を振るう体制になった。函館地盤のつしま、旭川地盤のふじ、さらに札幌東急ストアの子会社化を進め、11年10月に青森県八戸市に本社を置くユニバースと経営統合。この時に、ユニバースの三浦紘一社長(79)がアークス会長に就任、福原氏は副会長になって3人が代表権を持つ三人四脚体制になった。

 そして今回、福原氏はアークスの代表権を返上、副会長職も退く。アークス発足以来、入社式では挨拶をしてきた福原氏だが、今年は顔を見せなかったため体調面を気遣う声も出ていた。
 動の横山氏、静の福原氏、さらに理の三浦氏という個性の違いがアークス流経営の肝になっていた。発足から17年目を迎える今年、福原氏が抜けることでアークスの代表権を持つのは三浦氏と横山氏の2人になり、新たな局面を迎えることになりそうだ。

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