セブンーイレブン・ジャパン(本社・東京都千代田区)は、札幌市中央区北4条西20丁目の「セブンーイレブン札幌龍谷高校前店」で非24時間営業の実証実験を実施している。同社は全国の直営10店舗で実証実験に取り組んでおり、この店舗もその一つ。(写真は、非24時間営業の実証実験を実施している「札幌龍谷高校前店」)
セブンーイレブン店舗は、24時間営業が原則だが、2月に大阪府東大阪市のフランチャイズ店オーナーが人手不足のため非24時間化を実施、セブンーイレブン本部と対立。こうした人手不足は全国的で、他のオーナーの中にも非24時間化を求める声があり、それに賛同する消費者の声も強い。
コンビニエンスストアは、社会のインフラの役割が強く持続可能性が求められるが、店舗の持続可能性を追求すれば運営側の持続可能性が危ぶまれる二律背反の矛盾を抱える。このため、セブンーイレブン本部は、非24時間化による店舗への影響を見極めるため、3月21日から全国の10店舗で営業時間短縮の実証実験を始めた。「札幌龍谷高校前店」もその一つで、同店は22日の午前0時から同6時まで営業停止を始めた。
同店は、地下鉄駅から離れており住宅街やオフィス街とも言えないゾーンで幅広い客層が訪れる平均的店舗と言えそうな立地。非24時間営業は当面の間続く見通し。なお、同店に近い「ローソン札幌北3条西二十丁目店」は24時間営業をしている。