第8回コープさっぽろ農業賞「高橋牧場」や「当麻グリーンライフ」「養老牛牧場」に大賞、次回は2014年に開催

農業・水産業

 消費者の目線で元気な農業や漁業の生産者を選ぶコープさっぽろ農業賞の8回目の受賞式が11日、札幌パークホテルで行われた。
北海道知事賞を受賞した「高橋牧場」、コープさっぽろ農業賞の「有限会社当麻グリーンライフ」、「養老牛山本牧場」など15団体のほか食や農漁業に関する絵や写真のコンテスト受賞者も集い、表彰状や記念品がそれぞれ贈呈された。コープさっぽろ農業賞は当初、8回を区切りに取りやめることになっていたが、「新規就農者にエールを送ったり先進的経営を行っている一次産業者を発掘する貴重な賞なので、3年に一度の開催で引き続き実施する」と大見英明理事長が宣言、次回は2014年に開催されることが決まった。(写真は知事賞の表彰式)

 
 コープさっぽろ農業賞は、毎年審査員が現地を訪れて実際の生産現場を見たうえで選ぶ本格的な賞で、国内では他に例がなく、消費者と一次産業者を結ぶ架け橋の役割を果たしている。農業のほか漁業も対象で、一次産業を応援する北海道に相応しい賞として全国的にも注目を集めている。
 
 知事賞を受賞した高橋牧場は、えりも岬の近くでコンブ漁と短角牛の牧場を経営。堆肥を牧草地に還元する循環型農業を実践し牛舎の餌は農薬を使わずに遺伝子組み換えをしていないものを食べさせている。
 
 コープさっぽろ賞の当麻グリーンライフは、16人の社員とともに96㌶で有機野菜を生産、また30㌶で水田の特別栽培を行いトマトジュースや甘酒、野菜ジャムなども製造販売。養老牛牧場は、新規就農9年目で完全循環型の有機酪農を実現、現在25㌶の放牧地で52頭の牛を通年放牧している。
 
 審査委員長を務めた飯澤理一郎北大農学部教授は、「7月から9月にかけて7日間にわたり候補16件の現地視察を行った。1日14時間かけたハードなスケジュールだったが、候補者の方々に会うと疲れが吹き飛ぶほど素晴らしい生産者の方々ばかりで差のつけようがないほどだった」と語り接戦だったことを窺わせた。
 
 他の受賞者は次の通り。
農業特別賞
・ 株式会社永光農園
・ 八雲町酪農組合緑と牛と大地の会
 
農業奨励賞
・ 株式会社駒ケ岳ファーム大久保
・ 宇井農場
・ サンファーム斎藤農園
・ 株式会社一戸農場
 
漁業大賞・コープさっぽろ賞
・ 株式会社カネテツ谷川水産
 
漁業特別賞
・ 寿都町漁業協同組合
・ 合同会社オーガニックケルプ
 
農業・漁業交流賞・札幌市長賞
・ 菅野養蜂場
 
農業・漁業交流賞・奨励賞
・ 野付漁業協同組合女性部
・ ふぞろいの北の野菜と果物を応援する会

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