「石屋製菓・秋田銀行ビル」(札幌・大通西4)は花崗岩を使った石造りの外装、ハマナスやシマフクロウの彫刻がアクセント

経済総合

 札幌市の駅前通と北大通が交差する大通西4丁目に建設される「石屋製菓・秋田銀行」ビルの概要が明らかになった。地下1階地上12階建てで、彫刻を施した花崗岩の外装が特徴で秋田銀行は大通側の1階部分と2階が札幌支店、駅前通側の1階部分と地下が石屋製菓の店舗になり4階以上がテナントオフィスの予定。来春から着工し完成は2013年の春になる。(写真は石屋製菓・秋田銀行共同ビルの完成図。左は日中、右は夜間の外観)
 
 ビルの建設地では既に旧ビルが取り壊されて基礎工事に入っている。地鎮祭も終えており来春の着工に向けて準備が進んでいる。
 
 新ビルは石屋製菓と秋田銀行の共同ビルになり、持ち分比率も決まっている。
 12階建てのビルの高さは55mで、各階の天井高は約4m。一般的なビルよりも高めだという。幅は34m。
 
 外装は花崗岩にスズランなど北海道に因んだ植物の彫刻を施したもの。また1階のアーチ部分の中央にはキーストーンと呼ばれる石を埋め込むことになっており、この部分にはシマフクロウの彫刻を施したものが使われる。
 
 石の彫刻は、岐阜県関が原の石材会社に委託してデザインはほぼ決定しており、石そのものの加工は中国で行っている。
 
 ひとつひとつの石には鉄線を埋め込んで雪が付着しないように溶かす機能を持たせて、雪庇を作らず氷が落下しないようにする。
 
 設計は日建設計で建設は清水建設、丸竹竹田組、岩田地崎建設、阿部建設、中山組、セントラルリーシングシステムの共同企業体が担当する。
 
 路面店となる秋田銀行や石屋製菓の店舗は、中央入り口を通って内部から出入りするように動線を工夫する。石屋製菓のショップは駅前地下歩行空間に面した地下が主力になる。
 駅前通を挟んで向かいには北洋大通センターの大通ビッセがあり、石屋製菓・秋田銀行の新ビル完成でスイーツ集積がさらに進み、観光新名所となることが期待される。

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