「北方ジャーナル」2018年12月号が本日15日、店頭に並んだ。トップは、紋別漁協の飯田弘明組合長(67)が今夏の市議選にからんで漁協の取引業者に不当な圧力をかけ、道警の捜査対象となっていた事件の続報だ。報じた11月号が地元で大きな反響を呼ぶ中、「釈明したい」と紋別から編集部を訪れたのは飯田氏本人だった。記者を前に飯田氏は何を語り、何が明らかになったのか。
(画像は、北方ジャーナル12月号の表紙)

 内外から注目される道警不祥事問題は今月号も見逃せない。10月号で報告した北海道警察の巡査部長(当時)による公然わいせつ事件で地元の裁判所は10月下旬、元巡査部長に懲役6カ月・執行猶予3年の有罪判決を言い渡した。子供相手に下半身露出を繰り返したその人物は現在、札幌市内の病院に通って医師の治療を受けているという。判決に先立つ初公判では、彼の倒錯した嗜好が犯行の詳細とともに明かされた。その驚くべき行状とは──。

 また、昨年6月号から報告を続けている、新人看護師の過労自殺をめぐる行政訴訟にも大きな動きがあった。時間外労働などが積み重なり鬱を発症して亡くなった女性に、国は当初、労働災害を認めなかった。遺族が起こした裁判でもその姿勢は変わらなかったが、この10月下旬に一転、「労災不支給取り消し」を判断することになる。そのほか、元受刑者と弁護士が意気投合して飲食店を開業することになったエピソードを通して「再犯防止」を考えるレポート、札幌市内にまだまだ残っている「好立地・千坪級」の更地の行方を追った記事などもオススメ。お買い求めは、離島にいる方も都会に住んでいる方もお近くのセイコーマートへ。大手書店、アマゾンでも購入可能。北方ジャーナルへの問い合わせや注文などは、右側下方にある同誌のバナーをクリック。

※12月号コンテンツの一部
【報道】
■紋別漁協検証(2)──市議選で公選法違反の疑いをかけられた飯田組合長が来社し真相を激白
■道警不祥事から考える(29)──連続わいせつ巡査部長に猶予判決。法廷で明かされた“行為”の衝撃
■医療現場で散った命(5)──国が一転、労災支給認める──看護師過労死訴訟、終結へ
■再犯防止、当事者自ら事業化へ──元受刑者と弁護士が意気投合、来夏にも札幌で飲食店開業へ

【ニュース】
■救護施設にまた労委の救済命令、組合関係者の人事に「不当」認定
■ライバルは定番「マル獄」作業品、網走刑務所が独自ブランド開発
■自身の政経セミナーで支援を訴え、秋元札幌市長が事実上の出馬宣言
■ひきこもり経験者が講師の市民講座「道産こもり179大学小樽」開講

【経済】
◇路地裏経済ウォッチ・札幌の大規模更地を探す―まだある!「好立地・千坪級」出番を待つ一等地の行方は?
◇日ハムグループが発表した「夢の球場」外野全面ガラス張りに温泉観戦「世界がまだ見ぬボールパーク」

【オホーツク特集】
◇“食と観光”をリードする地域力、逆境を超え地方創生の先駆けに。北見市長・辻氏/紋別市長・宮川氏

【長期連載】
■検証「泊原発は本当に必要なのか」(39)──市民団体の“自治体行脚”で露呈した危機意識の隔たり
■“農と食”北の大地から(173)──「種子法」廃止と北海道農業の行方(その7)道民不在で生煮えの条例づくり
■ルポ 「ひきこもり」(39)──“ひきこもりながら生きる”という選択肢とは
■戦争遺産をめぐる旅(43)──戦勝記念から和解の象徴施設へ―ハワイ真珠湾「アリゾナ記念館」


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