生キャラメルの花畑牧場が札幌撤退、10月16日で札幌大通店を閉鎖し新千歳空港店と本社中札内店などに集約

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 生キャラメルブームの火付け役になった花畑牧場(北海道河西郡中札内村、田中義剛社長、資本金2000万円)が、札幌市内の直営ショップを10月16日に閉店する。ブームの最盛期には札幌市内だけで3店舗を構えていたが、最後まで残っていた札幌大通店を閉め、札幌市内から撤退する。今後は、本社のある中札内村と夕張市、新千歳空港、小樽市の道内4拠点で営業を続ける。(写真は10月16日で撤退する札幌大通店と営業終了を知らせる張り紙)
  
 花畑牧場は、4年ほど前にブームになった生キャラメルで急成長。店舗網を北海道と東京で一気に拡大して全国的に知名度を上げた。
 
 生キャラメルの利益がいかに同社の成長に寄与したかは、2010年3月期の決算を見れば一目瞭然。生キャラメルは、ピーク時には同社の売り上げの8割を占めたといわれており、この期だけで当期純利益26億2300万円を確保しており、利幅が極めて高かったことが窺える。
 
 ブームに乗って同社は店舗網を拡大し札幌市内に札幌駅地下街、札幌時計台、大通の3ヵ所に直営店舗をオープンし、主に観光客向けて生キャラメルなどを販売していた。
 
 しかし、ブームの終息に伴って札幌駅地下街や時計台前の店舗を閉鎖、今回10月16日で札幌大通店を閉鎖することを決めた。
 
 札幌大通店は、札幌市中央区大通西5丁目の桂和大通ビル(元商工ファンド札幌ビル)の1~2階にあり、生キャラメルを使用したオリジナルアイスクリームやドリンクを販売、2階は大通公園を間近に眺められカフェとして人気があった。
 
 札幌撤退で、今後は本社のある中札内村と夕張市、小樽市、新千歳空港の道内4拠点になる。花畑牧場は、これまでの直営店方式から卸方式に販売形態を変えて、新商品開発を進め、道内の土産物市場で一定の地位を確保していく考えだ。

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