コープさっぽろ(本部・札幌市西区)は28日、札幌市南区川沿5条2丁目の「Socia(ソシア)店」をリニューアルオープンさせた。閉店時間を早めて夜間工事を実施した上で4日間休業、冷ケースの全面取り換えなど数億円規模の大がかりな改装を行った。店内に誰でも弾けるピアノを設置、組合員同士を繋ぐ場の創出にも力を入れる。(写真は、9月28日にリニューアルオープンした「ソシア店」)
「ソシア店」は、1975年にオープンした2階建ての店舗。傾斜地を利用しているため、国道230号側はダイソーやベスト電器が入る2階部分で、コープさっぽろの店舗は1階の約1670坪(5514㎡)。
リニューアルでは、食品売り場の水産コーナーに他店舗でも導入している対面販売を導入、寿司店もテナント撤退に伴い自前化した。デリカコーナーは、オープンキッチンにして売り場を3倍に広げた。買い回りのレイアウトも、農水→水産→畜産→デリカの順番に変更した。また、こだわり商品の品揃えも増やし、スパイスの量り売りなども始めている。
(写真は、水産コーナーに導入した対面販売)
(写真は、3倍に売り場を広げたデリカコーナー)
(写真は、スパイスの量り売りコーナー)
医薬品を扱うコープドラッグ売り場には、薬剤師を常駐させて「西野店」(札幌市西区)に続く2店舗目として第1類医薬品の販売も開始。リカー売り場には、コープさっぽろとして初のウォークイン型ワインセラーを設置、ワインや日本酒の温度管理を徹底して品数も多く揃えた。
(写真は、ウォークイン型ワインセラー)
1階エントランスホールにはピアノを設置、高齢者から子どもまで気軽に弾けるようになっており、組合員が寛げるような空間にした。2階の子育て広場もリニューアルした。
(1階エントランスに設置されたピアノは、誰でも自由に弾ける。写真は、見事な演奏を披露した中1生)
「ソシア店」は、年間売上高が50億円に近く、「ルーシー店」(札幌市白石区)に次ぐ2番目の売り上げ規模。今回のリニューアルは、「おいしい店 2018年バージョン」のモデルとして改装したもので、成功した取り組みは年間売上高30億円以上の店舗に横展開していく。
住吉雅樹店長(49)は、「当店は週末型の店舗で、中央区の山鼻地区や南区の定山渓、喜茂別町からも来店される。広域商圏に対応して、ゆったり買い物ができて寛げる空間づくりにも配慮した」と話している。
(写真は、拡充したデリカ売り場に立つ住吉雅樹店長)